SRC感想

 

*[SRCシナリオ感想]

シナリオ名 :「魔神王の娘 」(48話)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://hakuyou.la.coocan.jp/srcF/srcgtyou.htm


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侵攻してきたファスティディアスの精鋭の中には、
クレーメやクレアの知己であるクローデルもいるため、
刃が鈍るのではという所ですが、
島の仲間達も傷つけさせず、恩ある彼女も傷つけさせぬ為、
敢えて戦場から逃げる事はできません。
それを決断するクレーメの強さも、
これまでの戦いの中で培ってきた仲間達との絆あっての事です。
戦いの後のクローデルとの対話と、
そこから導き出される結果に対しては、
偉そうな事を言わせて貰えば、満点に近い対応じゃないかと思います。

多分、私がなにかお話しで使う事があって、
この流れになったとしても、
同じ結果が出て来たんじゃないかと思います。
翻意するものもいる。
憎しみを無くすことはできないけれども、
それを心の棚の日があたる場所におけば、
溶けて霧散することもある。
やらねばならぬ復讐もあります。
ですが、そうでないものも存在するので、
どこかで手を止めねば、
自分自身が復讐するべき相手に堕ちてしまう。
クローデルと彼女の部隊は、
その境界線上で踏みとどまったと言えるでしょう。

翻らぬ意志というものもあり、
黄麻は今回、彼の欲求を優先しました。
ただ、それは衝動です。
対してクレーメ達が抱える心は、
幾たびの戦いを越えて培った心の強さ。
強いだけの相手に負けるわけはないので……。

エピローグでは各勢力蠢動といった所ですが、
羽仁丸がつかみ所のない動きをしています。
この人は多分、普通は利益になるという部分では一切靡かず、
そうじゃない……邪悪でもなくどちらかというと、
そこなんだっていう部分で拘ってるのかなと。
雀夜達の会合と、彼のパートを見比べてみると、
敵陣営なのに漂っている空気が違います。
みなが本土のキルゴアの元に行こうとしているようですが、
さて彼がどう動くのかは次のお話しを待つとしましょう。

シナリオ作成お疲れ様でした。