評価 8/10


慟哭の双子が合体とかもう、すばらしい展開で最高でした。
杳馬のインパクトも充分でしたが。


しかし、アスプロスがあれで死んだと思っている人はいないと思いますが……。
もう一度言っておきます。
空間系の技を使える聖闘士が、違う空間とかに吹っ飛ばされるのは、
逆転のフラグですよ(笑)。


メフィストフェレスの杳馬が、テンマの父親というのも驚きましたが、
杳馬自体が、双子神はもちろん、主君ハーデスさえもあんまり重視しておらず、
自分の愉しみのためだけに様々な悪のひとしずくをまき散らしているというのが、
実に衝撃的でした。ハーデスとテンマの戦いは確かにラストに行われるのかもしれませんが、
実質的なラスボスは杳馬なんじゃないかと思っています。


取りあえず気になったのは、冥王ハーデスの魂が降臨し、アローンは消え去ったと思われていたのに、
アローンがその身体の主のままだったという所ですかね。
あれは確か、ヒュプノスに人のまま人を裁くことが罪深いと断罪され、
その衝撃でアローンがハーデスに主導権を渡したように見えました。
少なくとも、ヒュプノスがあっさりと去ったのは、
そのため(ハーデスが復活したから自分の仕事は終わった)だと思いますし。
直後に戦った、シオンの「遙かに神」発言とか。


考えられるとしたら、2つ。
ハーデスが、アローンに共感して、今回の聖戦は好きにしていいよという事になった(笑)。
ハーデスが本気で聖戦に勝とうとするなら、双子神と三巨頭を前面に押し出して、
聖域十二宮を上ればいいわけじゃないですか。
正面からあたったら、まず黄金聖闘士12人でも勝てませんし。いや、単純なスペックだけで言えばですよ。
だから、けっこう神様の暇つぶし的な側面があると思うんです。アテナは迷惑ですが(笑)。
アローンの精神の強さがハーデスに認められて、今回は好きにしていいよ。双子神うざいし。
という事になったのかもしれません(笑)。


もう一つは、アローンがヒュプノスに断罪されたことで、己の精神の最後の甘さを断ち切って、
自分自身の罪と向き合うことによって、ハーデスの力を完全に掌握したという事なのかもしれません。
状態で言えば、海皇ポセイドン編のジュリアン・ソロのような感じで。


真相が語られるとすれば、テンマとハーデスが邂逅した時でしょうが……。
ああ、一応、仮説としてあげて表面的なスペックで、黄金聖闘士12人vs双子神+三巨頭だと、
冥王軍が勝つって言ってますが、私は多分そんな事にはならないと思ってます(笑)。