シナリオ名 :「ゲシュプロテア戦記 漆黒の敗残者」(5話まで)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://homepage2.nifty.com/zhuang-zhou/



過去に行われた、正規軍による民衆に対しての攻撃。
それによって、光を失った人々は、同時に希望も失ってしまった。
そんな炭鉱の街カドガンに過去の亡霊ともいうべき、
正規軍による国民への裏切りが繰り返されそうになる──。
この状況を止める為に、ナヴィーユ達特命戦隊は、
ユニコーンの馬車をひた走らせるのだった。


出だしは、ああ、いつもの感じだと思っていたのですが、
進むに連れて緊迫した状況が伝わってきて、
どうなるのかと手に汗握ってプレイしていました。


途中、この世界の神話が語られる場面があり、
神々の王となる事ができず他の神々に挑み破れた、
ディステオという神の話が出て来ました。
彼がこのシナリオの副題になっている、漆黒の敗残者である事が明かされ、
神話由来の言葉なら、かなり重要なキーワードなのだと再確認しました。


正規軍のドイル大佐が、ガドガンの人々を虐殺する為に、
表向きは過去の正規軍に経歴に汚点が残るような出来事、
それ自体を抹消してしまおうという恐ろしい作戦です。
シュレンジャー大将は、ドイル大佐の忠誠心をも試しているようで、
彼が唯々諾々と自身に従うかという点をも採点していました。


ここで、先んじて到着していた特命戦隊が、
ドイル大佐達を倒し、虐殺を止める事に成功します。


なんという大団円と思ってまったりとエピローグを見ていたら、
シュレンジャー大将の目的は二つあり、一つが正規軍の汚点の抹消。
もう一つが、人間の負の感情を蓄積する魔石の回収でした。
ドガンの人々を救えたのは良しとするべきですが、
魔石の方は危険な香がプンプンするので、そちらを止められなかったのは痛いかなーと。
嫌な話ですが、人名が多くかかった虐殺の方が枝葉の計画で、
魔石の方が巨大な計画の血肉であるような気がしてなりません。


HENTAI街道まっしぐらなナヴィーユ少佐が、
今回、エルシーに見せた優しさは、
けっこう彼女の本音の部分が多分に顔を出したのかなと、
そんな気がしました。


シナリオ作成頑張ってください。次回も楽しみにしております。