仮面ライダーSPIRITS 8巻
- 作者: 村枝賢一,石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: コミック
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ごめん、村雨。本当は明るく笑っている貴方にものすごい違和感を憶えていたのです。だから、今の悩み苦しむ貴方を見ていると、ほっとします。本当に申し訳ないのですが、ホームレスのおじさんを抱えて、「ジイさん…あんたは何を…守りたかったんだ」と呟いているころの陰鬱な表情に戻ってくれて、喜んでいます(ニヤリ)。
気持ちとしては冒頭で書いた言葉がすべてなのですが、村雨には最後のハッピーエンドを勝ち取るために、その過程では、ゾンブンにクルシンデいただきましょうか(笑)。JUDO…敗北するその日まで、たっぷりと村雨を苛めて下さい(ニヤリ)。
第3部の2話。スカイライダーが表紙の話なのですが、そこに刻まれた言葉に胸を打たれました。
「仮面ライダー=筑波洋は改造人間である。
人類の自由のために悪の秘密結社ネオショッカーと戦ったのだ!」
この言葉に秘められた意味を思うと、鈍器で頭を殴打されたような感覚に襲われます。人類の自由のために…抽象的な言葉です。でも、某米国が使う言葉とは違う、優しい響きを感じざるを得ないのはなぜでしょうか。戦ったのだ、と書かれています。つまり、戦ったことは過去のことで、彼は人類の自由を、脅かされていた大切なモノを、たったひとりで(おそらく先輩ライダーの助けがあったと思いますが)、組織と戦い抜いて、勝ち取ったわけです。それを、一瞬にして、まさしく叩き込むこの言葉。軽々しく扱っていいものではないのです。第3部。恐らくは、きりがいいので、10巻で完結するとは思いますが、楽しみにしています。ヒーロー不在の世の中に、見せて下さい。本当のヒーローを…。