二人はプリキュア Max Heart 36話

 今回はポルンのお兄さんっぷりが見られるお話なのでしょう。メップルとミップルの弟分として登場したポルンですが、自分より目下の者(ルルン)にとってはやっぱりお兄さんなので、彼の成長ぶりが伺えるはずです。でも、マックスハートは誰かを守るという戦いであるというテーマが貫かれているので、年少で守られてきたひかりが自分より弱い者を守ろうと決意したように、ポルンもルルンを庇護しようと何か成長を見せてくれるはずです。

のぞみちゃんという幼児にポルンとルルンが拾われたようですが、のぞみちゃんよりママンが可愛い(笑)。なんて若いママンなんだ。ショートボブだなんて、私のツボを突いたママンにあっさり陥落(笑)。いや、まあそれは置いといて。パパが出張から帰るというのに、なんでのぞみちゃんが嬉しそうではないのかと気になっていましたが、どうやらパパのコレクションミニカーを破損させてしまったことを気に病んでいるようです。ポルンがルルンとの接触で年少者への思いやりをおぼえたように、ルルンものぞみちゃんとの触れあいで相手を思いやる心を芽生えさせたようです。基本的に相手に自分の欲求を出すだけの年齢であるルルンが、のぞみちゃんの悩みを気に病み、自身の最大欲求である「ポルンと遊ぶ」という行為すらあきらめ、のぞみちゃんを助けようと主張するというのは、ポルンにも感銘を与えたようです。その後のポルンからのぞみちゃんへの励ましの言葉は、ポルンであるという点を差し引かなくても、勇気を与えたという点から言って合格点であったのではないでしょうか。

ちょっとなぎさの台詞が変だったような。「オラッ」とか「だらぁっ!」とか「てめーは俺を怒らせた」(笑)とか男前な台詞を喋るはずだったのに。いや、最後のは喋った事はないですが(笑)。ルミナスの展開攻撃バリアーが一回だけのイベント武装ではなかったことは、非常によいことです。守る対象を内包して、外界の悪意を弾くというのは、ルミナスらしい力なのではないでしょうか。

喋るぬいぐるみなんて、幼児が思い描く最大級の幻想なのに。あのふたりを手放す辺りに、今回前半と後半でめぐみちゃんの精神が大きく変化していることが伺えます。今回の話はかなり教育的だったなぁ(笑)。