金色のガッシュベル 19巻

金色のガッシュ!! (23) (少年サンデーコミックス)

金色のガッシュ!! (23) (少年サンデーコミックス)

 ゼオン登場とウォンレイ退場。この二つのイベントで19巻は語り尽くせると言っても過言ではないでしょう。やはり、千年前の魔物編のボスがゾフィスという因縁浅からぬ大敵だったこともあって、今回途中で退場したリオウは、やや小物感が漂ってしまっていましたからね。
しかし、現時点でのガッシュと清麿が捨て身の策を講じてさえ、押し切れなかったリオウ。そのリオウすら問題にしなかった、ゼオン。今回、アースが「バオウが鍵となる…」と言っていましたが、正直、現状の戦力では全員でかかっても、勝てる気がしませんね。ただ、希望があるとすれば、対リオウ戦でガッシュの本が異様な輝きを放った…。あの現象に一縷の望みを掛けるべきでしょうか。
 ウォンレイはもうちょっと活躍して欲しかったなーと思いつつ、綺麗な魔界への帰還だったのではないでしょうか。とりあえず今回のファウード編に望むことは、ゼオンガッシュへの怒りをさらに募らせることでしょうか(笑)。そして、本に残るメンバーが20人くらいになった事が記され、最後のステージへ。できれば、そこでこの戦いの黒幕というか主催者がでてくれば、私の望む「魔界へ帰還したかつての戦友(とも)」たちと、魔界の王へ迫るという燃える展開が期待できそうです。というか、そうなって欲しいんですけどね。だって、ほら、この作品の秀逸な所は、破れた相手が帰還するだけで、また会えるってところでしょうし。この戦いを仕組んだ、存在はまさしく邪悪。「吐き気をもよおす邪悪とはッ! 何も知らぬ無知なる者を利用することだ。自分の利益のだけのために利用することだ、王が何も知らぬ『魔界の子供たち』を!! てめーの都合だけで!」とブチャラティさんも言っていることですし。きっと、雷句先生なら鼻血がでるほどの展開を叩きつけてくれる、と期待していますから…。