[とある魔術の禁書目録] 5巻

現時点で、私の読んだ範囲では、禁書目録中最高傑作。ま、私の中の採点基準なので、あてにはなりませんが。何を持って最高傑作と断言するかといえば、その全編を通して漂う熱さ。しかも、複数人。いつもの上条もそうですが、海原に化けたアステカの魔術師も、吉川桔梗も、闇咲逢魔も、そして、5巻の主人公である一方通行も。そしてなにより…、

「誰に向かって言ってるんだか。あそこは僕の戦場だよ?
そして僕は必ず戦場から帰還してみせるね。今まで一人でずっと戦ってきた患者を連れて、さ」

by カエルに似た医師

最後の最後で、おいしい台詞をはきやがった(笑)。しかし、一方通行。男を見せたし、長い間の淀んだ澱も解消できて万々歳ですが、あんたもしや、ロリじゃないよね(笑)。確か魔界都市でも裸の女の子がせつらを訪ねる話があって、母に会いたい一念で魔界都市を動き回るけれど、その制御できない異能のためにせつらに2度クビを刎ねられるという、可愛そうな話がよぎりました。読み終わって、そうではなかったことに安心しました(笑)。とにかく5巻はすばらしかった。なんていうか、4巻までの人物配置などは、すべてこのためにあったのだと(笑)。