鉄ノ月

一応、初シナリオの鉄ノ月、完結いたしました。感想やバグ報告を頂いたみなさんに厚く御礼を申し上げます。
以後はちょっとした裏話です(笑)。
空の境界を読んで、巫条霧絵と浅上藤乃って報われないなぁーと思ったわけです。式がいっぱいいっぱいだったわけで、彼女に二人を救えと言うのも酷な話ですから、それはいいとして、ほとんど怪人扱いなのでフォローなしですし。で、あんまりだなーと思い、何か活躍させてあげられないだろうか、というのが、鉄ノ月のシナリオを作ろうと思ったとっかかりでした。そこで、彼女たちをフォローしてあげられるよう、お節介で人がよく、なおかつ窮地や異常事態に強い、高校生…できれば女の子がいいと思っていたら、丁度プレイした「つよきす」に鉄乙女といういいキャラクターがいました(笑)。刀持っているし、戦闘力も車を追い越して、居合いで一刀両断、なおかつ中の人間を生かして捕らえるほどなので、文句無いなーと。
ここで、巫条霧絵と浅上藤乃という報われなかったキャラクターを使う、という原点に立ち戻ってみると、おのずと参戦キャラが決まっていきました。天美あきらは、ご存知の通り本編では報われず、変身の機会も一度でなおかつ活躍したとはいい難いです。威吹鬼も、当初はいい師匠っぷりでしたが、後半の没落っぷりが著しく(笑)、彼もなんとかしてあげようと思いました。空条承太郎は、3・4部で活躍したのですが、6部ストーンオーシャンでの活躍が悲しいものでしたし、乙女さんに弟分が欲しいと思って起用しました。花京院典明については、それなりの活躍をしたのですが、やはり復帰第一線で敗北したり(ダービー弟戦)、勝ち星には恵まれなかったし、何よりSRCで見ないので参戦決定。イギーもゲブ神戦・ホルス神戦以外は、ほとんど置物のようでしたので、同様に。GS美神から、ドクター・カオスとマリアを登場させたのは、やはり彼らもシナリオで見ないことと作品中でお気に入りだったことでしょうか(笑)。唐巣神父や美神ママンも好きなんですけどね。美袋命・結城奈緒は、舞−HIME本編ではそこそこの活躍でしたが、漫画ではスポットが多少当ったものの、出番が少なかったのでその救済を思いつき、登場することになりました。立花藤兵衛は、おやっさんのアイコンが無かったこともありますが、藤兵衛のおやっさんが好きで(笑)、珍しく好みで参戦することとなりました。江田島平八猫村ねこは…インパクト狙いと、いいキャラなのに参戦している作品が非常に少ないという、私自身の嘆きも含まれて居ます。それは、ドクター・メフィストにもいえることですが(笑)。

唯一の例外というか、プロットには無かった味方入りは、源義経です。本来、威吹鬼に救われて、たちばなで色々話した後に、彼は死ぬ予定だったのですが、そういう踏み台的に死ぬキャラを救済するのが、このシナリオの本来の目的ではなかったか、とふと思いなおし、味方にしてみました(笑)。

仇役の荒耶は、ほとんど本編と変わりないのですが、よりシンプルな悪役っぽい演出をしました。フォラスは、荒耶を利用してパートナーのつもりでいるけど、実は一方的に利用されているかわいそうな役割になってもらいました。好評の橋本や白純里緒は単純に、最終回のための要因として登場させました。そして、前半の主力になってくれた、源氏のみなさんですが、ナムカプをプレイしたということもありますが、せっかくアイコンあるのに、誰も使わないのは勿体無いという気持ちもありつつ、日本が舞台なのに平気でグレムリンとかゴブリンとか出すのはちょっと…という忸怩たる思いがあり(笑)、登場決定となりました。魔化魍やクグツですが、クグツについてはちょっとオリジナルの設定が裏にあります。ググツを倒すとその地方で、数年間魔化魍がでない、というようなものも、オリジナル設定です。私の中では、クグツも全国規模で担当地区が存在して、白いクグツ、男のクグツ、女のクグツが、せっせと魔化魍を作っては、鬼に倒されているわけです(笑)。でも、一部、鬼の目を盗んで山深いところに魔化魍を定住させると、その地域は新たな魔化魍が生育しやすくなり、クグツとしては、偉い洋館の男女にほめられる(笑)というシステムを考えていました。

初めてのシナリオで(表に出すのは)、バグが多く、プレイヤーの皆様にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、私としてもシナリオ製作が楽しく、さまざまに得るものが多かったので、次回作以降にこの経験と教訓を生かして行きたいと思います。長文・駄文、ご精読いただきありがとうございました。