鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情 (ファミ通文庫)

鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情 (ファミ通文庫)

求道に心を揺り動かされる夜鳥子の乙女チックさが、なんともいえず読みながらニヤニヤしてました。いや、ほら、可愛いじゃないですか(笑)。なんかこー憎まれ口を利きながらも、女の子として扱ってもらっていることがやっぱり乙女心をくすぐるのか、その乙女っぷりが素晴らしかった(笑)。ただやはり、過去の話であり、駒子に宿って戦う1巻の展開や、クライマックスのラストの槍衾になっている夜鳥子の幻影を知っている読者としては、やはり結末に一抹の不安を抱きがちなわけで。いや、その不安は半分当たりつつも、半分外れるというか。出たばかりなのでその辺りは伏せておきますが、ラスト、やはりホロリと来てしまいました。辛いお話なんだけれど、頑張ったことが報われるというか、そういう終わり方が結構好きなので、堪能させてもらいました。続編についてのお話がちらりと出ていましたけど、私的にはきっと駒子と久遠の間に子供ができて、その子に夜鳥子とつけるのではないかなーと思ったりしなかったりするわけです(笑)。…なんか、そういう話が好きなんで。