ガンパレード・マーチ 山口防衛戦〈2〉 (電撃文庫)

ガンパレード・マーチ 山口防衛戦〈2〉 (電撃文庫)

芝村舞を隊長に迎え、自衛軍との共闘という新たな戦いを行うこととなった5121の苦悩と挫折、そして新たなる希望が丁寧に描かれています。外伝的なシリーズで、成長した5121を見てきた身としては、なんかみんな退化しているような苦戦っぷりなのですが、そのフラストレーションをもって、今後に繋げていくのかとわくわくしながら待っています。というか、挿絵で追加された人たちが、とても格好よくて(笑)。荒波さんとか河合さんとか、もう最高です(笑)。この調子で、矢吹少佐とかいかした人たちの画が上がるのを楽しみにしています(笑)。

戦争というこの世界の地獄において、爽快さを求めることは悪鬼・羅刹の所業としかいえないでしょう。ですが、青春を圧殺され、もがきながらも自分の手を汚し、どこかの誰かとも知れぬ人々の為に戦おうとする彼らの戦いに、人間は貴いモノを見ることができると私は信じています。