一番最後になるかと思っていたら、一番最初に感想を書くことになりました。
なんか、やっぱり伯爵の一件がどう片付くのか本当に気になっていたせいでしょうか。
15巻はまるまる、ベリーニ伯爵の依頼を受け、織部が伯爵に評価を改めさせるため、
一着のスーツを作るという仕立てになっています。
ベリーニ伯にちょっと睨まれたと言うか、もしもこの仕事で伯爵の鼻をあかせなかったら、
織部ナポリで仕事ができなくなりそうなので、やり手の職人たちは、
織部の下職を受けてくれません。四面楚歌だ、織部(笑)。
この辺り、普段は織部に下職やらせてるくせに、シビアなナポリ職人に痺れます(笑)。
結局、織部はカサルヌォボ親方から、危険な下町に住んでいるロドリーゴ
セルジュやラウラの手を借りて仕上げることになります。
そこで伯爵の出す新たな問題や、ベリーニ家の過去の古傷を加味して…
織部の魔法が完成します。

いや、今回は本当にドキドキしていました。
ぶっちゃけ、伯爵に最後は認められるだろうなーと思っていたので(じゃないと完結しちゃうから(笑))、
その点を心配はしていなかったのですが、どんどん状況が悪くなってゆくので、
これ、どうやって状況を覆すんだろうと、わくわくしながら読み進めて行きました。
こういう編成も楽しいですね(笑)。次回からは元の1話完結に戻るのでしょうけど、
この伯爵編を踏まえて、さらに織部の魔法に磨きがかかることを楽しみにしています。

PS.しかし、カサルヌォボ親方は…(笑)。アンタ、最高だよ。もっとやって(笑)!