- 作者: 菊地秀行,末弥純
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 新書
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劉貴大将軍すら敬服させ、死人機士団では、ドクター・メフィストにすら認められた女傑。
「何がいいバイト先よ、あの藪医者」
え…普段の会話は意外とフランクな、人形娘先生。藪医者と申されたか、ドクター・メフィストを(笑)!
そのフランクさが痺れる憧れる(笑)。一線級には劣るものの、人形娘先生はなかなか多彩でお強い。
今言ったとおり、一線級の魔人連中から一歩引く強さなので、
サポートしてくれる人が出てくるのが演出として面白いですかね。
ほら、メフィストとかせつらって、基本的に全部自分ひとりで解決しちゃうんで(笑)。
人形娘先生の瞳に移る<新宿>は、メフィストやせつらが闊歩するものとは趣がことなるね。
やはり、彼女が人為的に命を与えられた存在であることに起因するんだろうけど、
妖物や怪異・そして人間を、それ以外の立場から見つめているから、
そこに彼らの悲哀を感じ取った彼女が見せる、切なげな感情。
これは、魔界都市の新しい切り口かなーと思ったら…
「水晶の瞳に映る物語は、作り物の眼で見られることによって、別の真実を浮かびあがらせるかも知れない。
それは、<新宿>一の人探し屋や白い医師の感じる哀しさとは違う哀しさだ」
くぅ…やっぱり菊地先生に踊らされていたか(笑)!!
次があるなら、今回見送られた水月豹馬とか、ちょい役だった夜香にも出番がでると嬉しいですね。