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とある魔術の禁書目録(インデックス) (15) (電撃文庫)

一方通行・土御門元春・結標淡希・海原光貴。
学園都市の暗部にうごめく、大切なものを守るため手を汚すことを厭わない、
彼ら４人の「グループ」を中心としたストーリーです。

ちょっと登場人物が多すぎたかなーと思ったりもしました。
博士とかもっと場をかき乱せそうなキャラなのに、
あっさりと死んでしまったりしたので(笑)。
でもまぁ、後半の山場である浜面ｖｓ麦野戦や、
初春さんがラストオーダーを逃がすために、
肩の関節を外されても悪態をつくシーンの熱さはすさまじいものがあります。
浜面も初春さんも、普段から強い人間ではありません。
浜面はスキルアウトのリーダーだったとしても、
現在は非公式組織アイテムの使いっパシリを、
文句たらたらいいながらやっています。
初春さんも、あの白井黒子に(笑)、
お説教を食らってしまうような、
ちょっとぼんやりした感じの少女でしかありません。
けど、守るべきモノを得た時、二人は変わりました。
これが、上条や御坂美琴の影響だとしたら、
彼ら主役がいない時、主人公として戦える力を、
心の力を、二人は手に入れたのかもしれません。

今回の騒乱の齎した結果だけを見ると、
グループメンバーのパワーアップでしょうか。
土御門は特に変わらないというか、すでに彼は完成されているので(笑)、
特にプラスされるような要素はないのかもしれません。
精神的にタフで、先が見えますからね。
海原は原点を手にし、結標さんは道具のサポートが必要無くなり、
一方通行は黒い翼を抑えきった。

ドラゴン──。
強大な力を持つ伝説上の生き物の名を冠する組織。
彼らが立ちはだかるとしても、
守るべきモノを持ち、それを貫くと誓った彼らならば、
必ずややりとげてくれると信じています。