ARIA(12) (BLADE COMICS)

ARIA(12) (BLADE COMICS)

AQUA時代から数えれば長いような、短いような。
何気ない日常の中から、尊いもの優しいもの気高いもの温かいもの…。
数々の宝物を見つけ出してきた、
惑星アクアの物語はひとまずの終わりを遂げました。


私の予測としては、今回で藍華が一人前になって、
その後13巻で灯里が一人前に昇進。
14巻辺りで全員総登場のイベントがあって、大団円かと思っていたので、
12巻だけで終わってしまったのは、少し残念でした。
まぁ、そうやって残念だと思うということは、
この世界が好きでもっと読んでいたいと思うからで、
私もまた水の惑星の重力に魂を惹かれているのかもしれません。


卒業や新生活のシーズンですが、ある意味60話水の妖精は、
そういった人たちへの応援歌ともとれる内容かもしれませんね。
大切な時間はいつまでも続くわけではない。
大切な人ともいつまでも一緒にいられない。
けど、新たな宝石のような時間を作ることもできるし、
新しい尊い人たちとの出会いも待っているわけです。
だから、人間は面白い…。


アリシアさんから受け継がれたモノが、灯里に受け継がれて、
それが、アイに手渡される。
こうして連綿と続く絆が、良い意味での人間という気がします。
もう一度いいます。だから、人間は興味深い(おもしろい)…。


しかし、メールの送り主があの方とは(笑)。


それにしても、あの仔猫さんは…。
ARIA社長の四十九日に来るとは、もしやARIA社長の…。
私も長年一緒にいた猫が亡くなった時、
深い絶望の中にいましたが、
ふとした出会いで家にやってきた猫に、
かつての猫たちの面影を見つつ、心を癒されました。
天野先生の元に降り立った新たな天使(猫)が、
末長く健康に過ごされる事を祈って…。
長い連載、お疲れ様でした。
私も30年ほどしたら、あの星でゴンドラの客人になりたいです(笑)。


水先案内人「お爺さん、地球からですか?」
リドリー「ええ…この景色、何もかもが懐かしい…」


……30年じゃ無理かなぁ…(笑)。