戦う司書と終章の獣 BOOK8 (集英社スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と終章の獣 BOOK8 (集英社スーパーダッシュ文庫)

なんという絶望。だが、恐ろしいのはそれが優しいから。
まどろむように包まれるように、労られるように世界が終る。
一人の人間(ルルタ・クーザンクーナ)の絶望が、
全世界・全人類を呑みこむという業の深さ。
それが、とても哀しい。彼の絶望は、誰にも癒すことができないのか……?


戦う司書と荒縄の姫君で、希望消失と帯に書かれていたのは、
ノロティならその可能性(ルルタの絶望を癒せる)があったからじゃないのだろうか。
きっと、ノロティが生きていたのなら、本当に世界を救う事ができたかもしれない。
彼女のような人間なら、ルルタ・クーザンクーナの孤独を癒すことができただろうし。
菫の咎人である、チャコリー・ココットの人となりをみていると、そう思えてならない。
けれど、ノロティの死によってその手段は永遠に失われてしまった。


残る手段としては、ハミュッツが何者であるか?
これにすべてかかっている。…しかし、鋼鉄のおっぱいが撃ち抜かれるとは…??(゜△゜;)。