戦う司書と終章の獣 BOOK8 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 山形石雄,前嶋重機
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/25
- メディア: 文庫
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まどろむように包まれるように、労られるように世界が終る。
一人の人間(ルルタ・クーザンクーナ)の絶望が、
全世界・全人類を呑みこむという業の深さ。
それが、とても哀しい。彼の絶望は、誰にも癒すことができないのか……?
戦う司書と荒縄の姫君で、希望消失と帯に書かれていたのは、
ノロティならその可能性(ルルタの絶望を癒せる)があったからじゃないのだろうか。
きっと、ノロティが生きていたのなら、本当に世界を救う事ができたかもしれない。
彼女のような人間なら、ルルタ・クーザンクーナの孤独を癒すことができただろうし。
菫の咎人である、チャコリー・ココットの人となりをみていると、そう思えてならない。
けれど、ノロティの死によってその手段は永遠に失われてしまった。
残る手段としては、ハミュッツが何者であるか?
これにすべてかかっている。…しかし、鋼鉄のおっぱいが撃ち抜かれるとは…??(゜△゜;)。