教皇セージ、祭壇座のハクレイ。
二人の前聖戦からの生き残った聖闘士の戦いが、
この11巻で幕を閉じます。
彼ら二人の思いは一つ。双子神に無残に殺された(もしくは永遠に眠らされた)、
仲間達の無念を、この時代の戦士達には味あわせないという決意。


積尸気転霊波は…その発想はなかったというダイナミックな技でした。
しかし、88の聖闘士vsヒュプノスでも、
神の方が勝るというのは…。
あれは、ヒュプノスが一撃を決めたことに敬意を表して、
封印されてあげたという風に見えますからね。
こう、描写の仕方から邪悪な雰囲気に見えますが、
ヒュプノスは本当に人間が好きなんではないでしょうか。
ただ、幸福な面だけでなく、そうではない面も楽しむのが、
人間から見ると、なんというサディストって見えるだけで。
最後の瞬間、彼が妙に嬉しそうに見えたのは、私だけでしょうか。


そして、


遙かに神 ハーデス降臨


まあ、前述のヒュプノス退場も、ハーデスが完全覚醒したから、
自分は箱の中で暇しているタナトスとチェスでもするかって感じなのかもしれませんが(笑)。
シオン・ユズリハ・テンマ・童虎の4人がまったく歯が立たない辺り、
まさしく神としての威厳が十分な用に見えます。
しかし、ライブラの武器を童虎ががんがん使ってますけど、
やはりあれは強力な武装なのですね。
シオンのスターダスト・レボリューションを吸い込んで反射させたハーデスも、
ライブラの槍は、その動きを止めるに止まりましたし。
大した事のない攻撃なら、海皇ポセイドンなどがやったように、
反射させるのが神なのですから。


今回はカノン島の鬼が登場して終わりましたが、
次は蠍座水瓶座が前面に出てくるでしょうから、実に楽しみです。