なんという、アックア=ウィリアム・オルウェル活躍回(笑)。


ちらっちらっとしか出てないのですが、それでも彼が登場した16巻のように、
閑話で少しずつエピソードが語られて、その登場を徐々に盛り上げていって、
最後の最後にあの舞台への上がり方はもう!
普通にあれはヒーローですよ(笑)。
今回、上条が「〜その幻想をぶっ潰す」のような感じのおきまりの台詞を言わなかったせいか、
余計にその登場の仕方が格好良かったというか。


オリアナ姉さんやら、アニェーゼたちネセサリウスに寝返った面々も、
久々に活躍しているので、ちょっとわくわくしています。


しかし、第二王女が酷く短慮にしか見えないんですが、これは次の巻への布石なんでしょうか。
超能力や魔術がいかに超越したものでも、世界を征服することはできない、
つまり人間の生活する基盤やら機構やら国家は複雑なわけです。
神の右席を破ってはいますけど、十字教の怖さはその圧倒的な物量なわけで。
それを考えてみれば、現状の優位があったとしても簡単にそれを打ち破られると思うのですが。


一般の十字教の信者は、神の右席知らないので、彼らが倒されたという報が伝わったとしても、
「なんだそれ?」っていう程度で、動揺とか広がらないでしょう。
むしろ、吹っ飛ばされた教皇様の方が、一般信徒に知れ渡ってると思いますし。
しかも、英国側は十字教とにらみ合っている状況で、仲間割れ(十字教の側から見れば)をしてるというのは、
どう考えてもおかしいと思うんですけどね。つけいって下さいって言っているようなものです。


一応、放棄した理由は語られてはいるんですが、それなら取りあえず外敵を倒してから、
仲間の首をかききればいいわけで。カーテナ・オリジナルの力が圧倒的なら、
敵を排除した後で、味方の首をはねればいいと思うんですけどね。
というか、現時点でカーテナ・オリジナルを持ってるって、
十字教側に伝わる(恐らくこの話の後判明するでしょう)と、対抗策取られますよね?
カーテナ・セカンドじゃなくて、オリジナルを手にしたという情報が十字教に漏れる方が、
差し引きの取り分がマイナスになるんじゃないかと思います。
特に強力な霊装は制限が厳しかったり、弱点多かったりしますし。
まあ、その辺りの理由は18巻で語られるでしょう。


ああ、それから、神裂(私の嫁)を足蹴にした騎士団長(やつ)。
覚えておけよ(`・ω・´)q。