シナリオ名 :遠い旅路(〜第5話まで完結)

製作者   :狼二世さん(id:ookamimisei)

HP    :『世界図書館』http://ookami.fc2web.com




4話
衛生兵のメディカと魔術師のキラリのお話。
いきなり薬箱タックルとか斬新すぎます(笑)。
ライ達が非常に親切で、一緒に薬草を取りに行ってくれるのが、
なんともハートフル。


ただし、戦闘はハートフルとはいかないというか。
地形効果が宛に出来ないのに、ガンガンこちらを上回る敵がやってくるので、
なかなか苦労しました。わんわんおが強いw


エピローグは二人が仲間になるのかと思いきや、
食事をしてそのまま仲間にはならなかったようで。ちょっと、残念です。
でも、次で終わりだから、そこまで描写するのが難しかったのではないかと。


5話
おぜう様を捜し回っていて、結局、スタート地点のロロット村に戻ることになる、ライ達。
一方、アリスおぜう様は、ロロット村でその住民の、
ハートフルさに心打たれることに。
ライの養父であるサンダさんの言葉で、旅立ちの意味を考え直し、
村を後にするおぜう様。


旅の始まりだった村で、旅というか家出の意味を考え直すことになるのは、
なかなか面白い考えだなーと思いました。


モンスターとの戦闘で、再会したおぜう様と、ライ達。
おぜう様はザンダさんに影響を受けたようで、
父親を説得して旅立つことを決意。
故郷へ戻ることに。ライも連れて行かれます(笑)。
こっから真の旅立ちが始まるんだなぁーと。


取りあえず、完結させた事にご苦労様といいたいです。
きちんとケジメをつけた狼さんに、男気を感じました。
私もなかなか筆が進まない事がありますし、
今年の夏の酷暑は筆が溶けたかと思うほど、
物語が浮かばなくなってびっくりしました(笑)。


総括としては、ハートフルでよかったのですが、
一話一話になにかテーマを設けて、
もっと、お話にとっかりをつけてもよかったんじゃないかなーと思いました。
時代的にといいますか。
例えば、水戸黄門なんかは、使い古された展開とか言われますけど、
第何部でもいいですから、一通り見れば、ほとんどのお話のバリエーションが入っています。
宿場町のひなびた宿屋と、新しい宿屋のいがみ合い、そして、その息子と娘の恋愛。
老いた職人が、若い職人に最後の作品を見せて、技術を受け継がせる話。
腕が錆び付いたサムライが、若き日の過ちを償うため、追ってきた仇討ちの少女に討たれるとか。
ぼんくらボンボン金持ち息子が、父親(or母親)が死んでそのありがたみを知り、真面目に家を継ぐな どなど。
実はどれも、黄門様がいなくても進む話ですが、
そこに黄門様が来ることでハッピーエンドを迎えます。
ライ達はそういう役割になるのかなーと思っていたので、そこがちょっと残念でした。


次回作にも期待しています。
がんばれ、ではなく、できるさ……と、格好良く言って、締めにします。