史上最強の弟子ケンイチ 40 (少年サンデーコミックス)

史上最強の弟子ケンイチ 40 (少年サンデーコミックス)


評価 8/10



表紙とカバー裏のフレイヤ姐さんが可愛いくて、生きているのが辛い(*´д`*)ハァハァ。


今回は、この作品のパワーバランスの要である、
師匠と弟子の関係にさらなる通過地点がある事が判明します。
史上最強の弟子ケンイチ世界では、
達人(師匠クラス)と、弟子クラスの間にかなりの溝というか、
まったく別次元の強さがあり、真正面から戦えば、99%達人が勝ちます。
達人クラスになれば、鉄砲辺りはまったく意に介しませんし、
場合によっては乗り物より速く移動し、海を走ることもできます(笑)。
ですが、その強さが無分別に向けられるかというと、ちょっと違います。
達人達は己と同格か、それより強い相手と戦う事を望んでいるので、
弟子クラスを相手にすることはなく、弟子クラスは師匠から達人と戦うのは避けるよう言われています。
簡単に言えば、一撃でミンチにされるような相手と戦っても意味が無いというか(笑)。
ま、闇の達人は、邪魔な人間をあっさり殺したりするんですがね。


あと、弟子を持つ師匠は、「弟子の戦いに師匠は顔を出さない(手出しをしない)」という不文律があり、
敵対している闇の武道家達ですら、弟子クラスのケンイチを達人が葬り去るような事はしません。
たまに達人クラスなのに、弟子クラスの武道家を追い詰めたり、殺そうとする人もいますが(笑)。
その程度の達人は大した事がないので、あっさり負けたりします。


長くなりましたが、いままで弟子→達人(師匠)となるんだと思ってたのですが、
その途中経過形態である、「妙手」という状態があるようです。
今回出てきた、田中さんは、この妙手の限りなく達人クラスよりの人で、
なんらかのきっかけで殻を破れれば、達人になれるであろう人のようです。
ケンイチも、現在の状態でも恐らくは、弟子クラスでも最強の一人なので、
そろそろこの妙手の領域に足を踏み入れるのではないでしょうか。
名言されてはいませんが、ディエゴの部下だった異様にタフな師範代ミートマンなんかも、
このクラスなんじゃないかと思っています。


ケンイチは弟子クラスなので、この達人と戦う事はほとんどありません。
そう、普通の場合は。
その達人との対決が、今回あるんです(笑)。
結果は負けました。ケンイチが。そりゃー負けます。
でも、相手の達人は武器使いで、トラックを両断するような男を相手に、
ケンイチが懐に踏み込んだり、その一刀を回避したりする姿を見ると、
もう、感無量というか(笑)。
かつて、闇の達人エクレールに、手も足もでないで、
なにもできなかったのを考えれば、びっくりするほどの進化です。


あの、ヒーヒー言ってた、いじめられっ子の少年が。
ただただ、諦めないという心だけで戦ってた少年が。
40巻もかかったけど、前述した超人と言って差し支えない達人相手に健闘する。
これほどの悦びはない……ッ!



今回、しぐれさんの乳首ペロペロしたいとか、
フレイヤ姐さんの腹筋にスリスリしたいとか、
そういう事を書こうと思ったのに、ケンイチ語りになってしまいました。
結界師には裏切られましたが、ケンイチはいつまでも私の好きな物語のままで居てくれます。