魔法先生ネギま!(33) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(33) (講談社コミックス)


7/10

ザジの姉によって「完全なる世界」に囚われたネギ達。
各々の夢見る幸せな世界に囚われる彼ら。
ああ……これは、絶対に抜け出せない。普通なら。
だって、ネギの望んでる、父親と死んだ母親がいる平和で穏やかな世界なのだから。
けど、ここから抜け出すのは、彼に戻るべき世界があるから。
待っている仲間がいるから。
そして、会わなければならない、父親がいるから。
この辺り、すごくいい下りなんですが、ナギがネギの前に出てこない理由は、
一体なんなんだろうなぁーと考えています。
そこがすごく綺麗にはまれば、ネギまはかなりの名作になるんじゃないでしょうか。


今回、特に気になった事があるのですが、
主義主張の違いから敵になったポヨ・レイニーデイ(仮称)ですが、
こんな事を言っています。

「私は魔法世界人でも旧世界人でもないポヨが、
力ある者の責務として、これら未曾有の危機を見過ごすことはできないポヨ」


取りあえず、ああ、魔族なんだなぁという事もわかりますが、
魔族なのに、かなり平和的な事を言っています。
魔族って、本編でも何人か出てきました。
ヘルマン伯爵や傭兵のドクロさん、大会の蜘蛛みたいな人と、手が沢山あるお姉さんとか。
パッと思い出すだけでも、けっこうなインパクトがありました。
取りあえず言えることは、いずれも強力な存在であったことです。
秘密結社「完全なる世界」の目的や、彼らがなそうとしている救いは、
本編では否定されてしまっていますが、ポヨ・レイニーデイ(仮称)が、
火星の人達を助けようと考えている事は、よくわかります。
週間連載の方は飛び飛びで読んでいるのですが、
フェイトと友達となろうというなら、こちらの方が話会いで決着付きそうな気がします。
まあ、戦闘になだれ込んでしまったので、難しいかもしれませんが。
魔族っていう字面だけで考えると、魔王とかそういうイメージがありますが、
上位、恐らく魔王に近いのではないかと思われるポヨ・レイニーデイ(仮称)が、
こういう思想であるのなら、強力な魔族達と良好な関係を結ぶことができそうな気がしました。


あと、今回は龍宮の隠された力が発揮されました。
何かあるだろうなぁと思っていたら、魔族とのハーフとかスゴイ(笑)。
私の厨二病がうずきます(笑)。私も、吸血鬼のハーフで太陽を克服した美形の云々みたいなキャラを、
中学生の頃に考えたりしましたから(笑)。
これ、龍宮の戦いをじっくりみたいんですが、
じっくり描写されないとしたら、魔法世界編の後で全貌が明らかになるわけですかね。


ところで、質問コーナーに新城まゆ先生のお名前があったのですが、
あれはご本人なんでしょうか(笑)。