ニューアベンジャーズ:コレクティブ (MARVEL)

ニューアベンジャーズ:コレクティブ (MARVEL)


8/10




前のセントリーよりも、遙かに面白かったです。
とうとう発覚したスパイダー・ウーマン=ジェシカ・ドリューの二重スパイ。
ミズ・マーヴルの抱える苦悩、そして、ハウス・オブ・Mのもたらした災厄。
……アルファ・フライト……( TДT)。


長年連載されているだけあって、ジェシカの経歴も複雑です。
父親に与えられた能力で、それを喪失。力を戻すことと、その条件がハイドラのスパイで、
ニック・フューリーがスパイであることを受け入れ、二重スパイを提案。
その後、フューリーがいなくなってしまい、不安定な立場に置かれたジェシカ。
説明してて分けがわかりません(笑)。でも、この複雑さ、それこそがマーヴルのヒーローだと、
ジェシカには悪いのですが、嬉しくなってしまいました。


これに対比して、ミズ・マーヴルですが、彼女も非常に複雑な経歴を持っています。
元、米軍のパイロットで、銀河列強クリー人のヒーロー、キャプテン・マーヴルと恋人になり、
そのパワーを受け継ぎますが、X−MENのローグとの接触でパワーを失い、
その後プロフェッサーXの治療を受け回復しますが、パワーは戻らず。
さらに、寄生生物ブルートに囚われ、エネルギーを吸収する力を得て、バイナリーと名乗り、
アベンジャーズに入ったのもつかの間、その力を失って〜と疲れたので説明終わり(笑)。
もう、複雑怪奇な経歴です。恐らくはこれに疲れているのは、ミズ・マーヴルことキャロル・ダンバーズ本人でしょう。
そして、そんなキャロルの視点から、キャプテン・アメリカという一人の人が語られるのですが、
もう、キャップが格好良すぎて萌える。
外見的には、キャロルとキャップは収まりの良いカップルに見えますが、
キャップのそれは父親のような包容力と言いますか。これを見られただけで、もう、満足です。


そして、今回の本につけられた、コレクティブという奇妙な名前。
それは、すぐに明らかになるのですが、これがまた以前刊行されたハウス・オブ・Mの完結編というか、
スカーレットウィッチが世界中のミュータントから奪ったパワーはどこへいったのか?
という事に結論をつけて、なおかつ、マグニートーの復活劇と非常に濃い内容になっています。
しかし、女好きの社長が、マリア・ロスには手厳しいのは、なんかよく分かります(笑)。
あれは、ちょっと手段を選ばなすぎるというか。フューリーもそうでしたけど、それすら越えていると思います。


シビル・ウォーが刊行されるという話を聞いているので、この続きも楽しみにしたいと思っています。
それにしても、キャップ格好良かったなぁ(*´д`*)ハァハァ。