シナリオ名 :清和の御旗(3話)
製作者   :philoさん
HP: 伯陽堂 http://homepage2.nifty.com/zhuang-zhou/




前半は内田さんを通して、何気ない日々の一ページを切り取った感じの話が展開します。
大概、悪い役で出てくるというか、そう設定された高田達が出てくるのですが、
このシナリオでは、それほど悪く無いというか、
笑って済ませられる短所の持ち主という感じに描かれていて、
そういう彼らに新鮮さを覚えます(笑)。


後半というか、エピローグ。江藤教授の話は、興味深いものでした。
アンジェラの能力と銃を比較した問いに対する、江藤教授の返答は非常に理性的で、
穏やかな知性を含んだ、よいものだと思います。
ただ、私はアメコミをよく読んでいるので、こういう超能力をどう振るうか、
能力を持つ者はどう扱われるかという事を、様々な類例を持ってみてきています。
先日邦訳されたシビル・ウォーでは、能力者の力によって800もの人命を失われ、
世論は、超人・ヒーロー・ミュータントなどを管理する、超人登録法を圧倒的に支持。
それに賛成・反対する陣営同士で、昨日までの敵味方、友人・恋人同士で、
戦うという悲劇が発生しました。


SRC島はその段階まで至っていませんが、ある意味、
シビル・ウォーには教訓とするべき部分があると思います。


最後の、政行と江藤教授の会話も、一歩引いた大人の風格を感じさせるモノで、
非常によかったと思います。