:「ゲシュプロテア戦記」(6話)

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とっ捕まったルーシーの独白からスタート。なにか、色々されてしまっているようです(笑)。
今回はある意味、彼女が主役といってもいいでしょう。
色々と割を食ったりしていますけど(笑)。
こういうある程度笑えるというか上役が把握・許容できる範囲の野心を持った部下は、
けっこうみていて面白いものですからね。
腹減った名産品が食べたいと、毎回トラブルメーカーになっていた、水戸黄門のハチさん。
あれを女の子にして、食じゃなくてお金に執着を変換したような印象を受けました。
境遇を考えると、目線が一般人なのでそういう意味でも、
ルーシーは貴重な存在になるのではないかと思っています。


今回、4話に登場した魔王ゼイガスの部下が一人登場しました。
魔族が帝都に侵入したという話で、
クラリスが道化師のような恐ろしく強い魔族がいたと伏線が張られているからには、
きっとそいつが出てくるんだろうと思っていましたが、本当に出て来ました(笑)。
最初、本気で勝とうと思って戦ってしまいました。
まぁ、勝てないんですけれど(笑)。


エピローグで、タバードがヴェンターに語っていた下りで、
パワーバランスという面で腐心しているとタバードが話していましたが、
今回の一件を元帥に報告した場合、これを元帥がどう見るのか気になりますね。
シュレンジャー大将達に対して、多少、圧力をかけてくれるのか、
それともタバードがヴェンターに言ったように、一騎当千の英雄などを投入するより、
チクリチクリとやっていく戦略が功を奏して、
元帥はこの程度の事で、動くに値しないとなってしまうのか。


そういえば、タバードは魔王ゼイガスにも人間とは思えないという評を与えられて、
今回ヴェンターにも、ある意味一目おかれています。
この人、ある意味、シュレンジャー陣営のナヴィーユなんじゃないかな、
と感じるときがあります。他の人が策に陥れられたり、失敗しても、
それを上手く利用したり、尻ぬぐいをして、被害を最小限にしたり、
または劣勢を巧に操って乗り切ったり。なかなか、興味深い人物です。


次回、ナターシャとルーシーの痛みの分、何か政治的にもぎ取れればいいのですが。
二人の痛みが報われることを願って、筆を置かせて頂きます。