:「白薔薇の誓い」(四話)

製作者   :philoさん
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今回は全編緊迫した雰囲気で、緊張しながらプレイしていました。
なにせ、フィガロが出て来て冒頭から、
「人の命がかかってる」と言ってくるのだから、ヤバイです(笑)。
対象になるのは、新井姉弟のようで、二人を救うために不二子達が奔走します。
フィガロは解決する為の方策を、回りくどく教えてくれます。
本人が直接答えを言ったら何が起こるか分からないと言っていますし、
実際に自分で答えを携えて行動したら駄目だった経験を語ってくれているので、
彼も苦労してるなと思いました(笑)。
なんとなくですが、数学で解法を延々と連ねないと行けないような問題で、
いきなり答えだけぽっと書くとバツになりますよね。
ああいうものなのかなーと。
面倒臭くても、解法を書いていく=遠回りのような行動をして目標へたどり着く事が、
近道なのかなと感じました。


多くの人が手を貸してくれて、新井静葉の弟である爽也を寸前の所で救い出すことに成功しました。
話を聞いてみると、博打の借金でクビが回らなくなって、
悪事に手を染めて始末されそうになったと言う事でした。
若さ故の愚かさなのか、曼珠沙華の勧誘が巧妙だったのか……。
もうちょっとカッコイイお金が必要な理由が欲しい気がしました。


ストーリー的には、曼珠沙華の賭場ではめられて、借金を背負わされた上で、
銃の横流しをさせられていたのだ、ときちんと筋道立ちますし、綺麗に繋がります。
ただ、そこへたどり着く展開が、すごい綺麗な友情・団結・勝利で運命に打ち勝つ展開だったので、
もうちょっとヒロイックな理由が欲しかったと思うのは欲目かも知れませんが。
好きな子がいて、難病の手術をする為、いけないとは知りつつ曼珠沙華の賭場で金を稼いでいたけど、
それを逆手に取った曼珠沙華にはめられて〜となると、
ああ、君は悪い事をしたけど悪く無いって言ってやりたくなるかなと思いました。


ただ、不二子が聖子の時はなぜ助けてくれなかったのかと、
フィガロに詰め寄るシーンがありました。その辺りの会話から考えると、
運命は覆せるものではあるが、運命によっては相当に強力な力を必要とする、
犠牲を欲するものなのだろうと感じたので、
私が前述したような展開だと、誰か死んでいたのかもしれません。


エピローグは城島派との交渉ですが、これは上手く落としどころをつけたなーと思って見ていました。
けっこう綺麗な城島が出て来たので、今後は上手く利害を調整していくのかもしれません。
しかし、曼珠沙華のマスターは実に不気味です。
ただ、その秘匿された正体が不気味だという側面があるので、
たどり着いてしまえば、以外と脆く倒せるのかなという感じも受けました。