8/10


正直な所、本編のレグルスはちょっとやりすぎたと思います。
私はけっこう好きなんですが。
身体を失っても、神の血の力を受けたラダマンティスと戦い、
自然と一体化して勝つとかそういうのはいいけど、
アテナ・エクスクラメーションを一人で撃ってしまうのはちょっと(笑)。


この外伝は、レグルスの未完の才能を、
これでもかというばかりに見せてくれるストーリーです。
大体が大人であり、完成された自分の思想、
自分の意志、自分の欲求を持ち合わせた他の黄金聖闘士達のストーリーと、
一線を画するものだと思います。


その未熟な彼が、恐らくは人生で初めて、
手に入れた黄金聖闘士の力をただ振るうだけでは勝てない相手と、
絶対に守り抜かなければいけない対象を得て、
その為に人知を尽くして戦う姿は、
まるで青銅聖闘士達を見るかのようでした。


つまり、懐かしかったって事です(笑)。
しかし、超越的な意志を持った存在が、
地球上には沢山いるんだなあと。
今回のバロールもそうですが。


次は乙女座のアスミタの話のようですが、
どう転ぶか気になります。
彼は本編で、他の黄金聖闘士達に比べて、
あまり積極的な戦闘シーンがなく、
それでも指名を全うして生涯を終えたので。
どのくらい強いのか、興味があるというか。