アイアンマン:エンター・ザ・マンダリン (ShoPro Books)

アイアンマン:エンター・ザ・マンダリン (ShoPro Books)


8/10


以前、小学館プロダクションから出ていた黄色いX−MENシリーズの4巻で、
ウルヴァリンやジュビリーと戦った時より、遙かに威圧感があり、
遙かに強大な存在感を見せてくれたマンダリン。
アイアンマンのヴィラン(敵役)としては、クリムゾン・ダイナモチタニウムマン、
アイアンモンガーなどと、アイアンマンと同様のアーマーをまとった敵が存在感を見せます。
生身でその連中すら圧倒するパワーを見せ、尚かつ強力な意志を誇る彼は、
かなり衝撃的な存在であったりします。
まぁ、生身でそういうやつはごまんといたりしますが、
彼は元々普通の人間であるという点を考慮してます(笑)。


X−MENの黄色い本では、力を見せつつもなんか落ちぶれた感じがあったのですが、
今回は権力と野望を存分に見せつけてくれて楽しませて貰いました。
ペッパーやハッピーなど、社長のスタッフも映画同様に配置されている為、
この話は映画を観た方でもすんなり入り安いかもしれません。
ただ、立ち位置がかつてのアイアンマン=ボディーガードだったりするので、
アイアンマン=社長という考えで行くと、ちょっと最初だけ混乱するかもしれませんが。


件名の言葉って、社長の思想と相対するんですよね。
社長は技術の進歩で幾らでも人は進化できる。
技術が伸びることはいい事だって考えですが、マンダリンはそうではないので。
この思想の対立を見ると、社長の数ある宿敵の中でも、
ある意味一番ふさわしいというか、似つかわしい相手なのかもしれません。


何にしろ、ヒーロー対ヴィランの熱い戦いっぷりを見せて貰ったので、
久々にすっきりしたといいますか。
もう、ヒーローvsヒーローはそろそろお腹一杯で、消化不良起こしてますので(笑)。
小プロさんには、これからもこういうちょっと古いストーリーを邦訳してくれることを期待してます。