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今回も、花山兄貴の萌えキャラっぷりを、存分に堪能できる一冊に仕上がっています。
第一部完ということで、もしかすると疵面復活がありえるのかと、
ちょっと期待しているのですがどうなることやら。


第一部完ということで、花山薫という人の魅力について、
ちょっと話してみたいと思います。
いまさら語るまでもないのですが、花山兄貴という人は、
身体能力が極めて恵まれており、常人を圧倒する力を備えています。
ここで、その力を、暴力と言わないのは、
兄貴の振るう拳が、弱者を圧する為のものではないという、
高潔な精神性に起因するところがあります。
背中に刻まれた、あの侠客立ち。
あれの由来は、一介の名も名乗らなかった博徒が、
一夜の宿の恩に、命を賭けて報いたというその魂のありよう、
生き様を顕し、それを身体に刻んでいるといえるでしょう。
花山組の組長は、花山家の当主達は代々、
それを背負って来たわけです。
花山薫という人は、強大な力を持っているのに驕ることがない。
その精神性は、侠客立ちという任侠に生きた博徒を背負うことで、
兄貴自身がそうあろうと気を張ることもなく、
自然体でそうあれるという産物であると思っています。


長々書きましたが、とびきり強いけれど、
その強さと優しさを持っているところが好きってだけの話です(笑)。