ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ 1 (B's-LOG COMICS)

ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ 1 (B's-LOG COMICS)


7/10


グッドルッキングガイ重視で、ツイッターを駆け巡ったイラストが、
非常に濃くて、その印象があってイロモノっぽさが先によぎりました。
いや、忍殺もその独特のアトモスフィアが、
とてもイイカンジなので、イロモノとかそうじゃないとかない気がしますが。
ミュルミュドン=サンの美少女美少年バイクとか。
リアリティ・チクビ・ショックな、ミニットマン=サンとか。
外見的には一番好みの、ガチムチ兄貴風アースクェイク=サンとか。
ニンジャスレイヤーは、いまのムーブメントが来る前から、
積極的に二次創作を応援してきた作品です。

また、書籍化に際し公式の挿絵・イラストが追加されていますが、
公式デザインにとらわれず各自の自由なイメージや
解釈にもとづいて創作を行うことはむしろ推奨されています。


その二次創作を楽しむかのような、そういう赴きさえ感じさせるような、
公式サイドからの解答があるわけです。
このグラマラス・キラーズは、公式の作品ですが、その自由度は初期忍殺二次創作的であります。
つまり、挿絵が付いて物理書籍化されて、ニンジャ達や登場人物の外見が、
公式イメージによって固定化されてしまって、二次創作もそうなってしまっている。
その事を売れいた、ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ達からの、
二次創作ヘッズに対する挑戦であるかのように思えます。


「もっと弾けたイメージで二次創作をやってくれ。
我々にもっと縛られてない二次創作イメージを見せてくれ」


というような。
そうだとしたなら、自由なイメージを推奨してくれる、後押ししてくれる、
この懐の深さに新時代の版権作品を見るかのようで、一層忍殺が好きになりました。