9/10


*映画のネタバレ自重せずに書いてるので、気になる方はご覧にならない方がいいですよ。




忌憚無くいって、一作目より面白かった。
嫌いじゃないけど、ちょっと退屈なシーンがあったなぁというのが、
一作目の印象だったんですが、今回は時間すぎるのがあっというまで(笑)。
あれ、もう終わったのかって感じで、楽しませて貰いました。


ヘムズワースのソーも、相変わらずのマッチョっぷりがとてもよく、
内面的にも悩めるソーの姿を、とてもよく演じていたと思います。
最後にオーディンに語った内容は、彼の偽らざる本心で、
それを聞いていたのがロキであった事が、なんとも皮肉なのですが、
ロキは彼どういうポジションになるんだろうと読めなくなって、
次回作以降への期待が嫌が応にも高まります。


そして、ロキ。
アベンジャーズの扱いで萌えキャラの立ち位置を手に入れた彼ですが、
今回の劇場版でその萌え度をさらにアップしました。
もう、来週一週間くらいのピクシヴを検索するのが楽しみでなりません。
ソー×ロキ、ロキ×ソーのみなさん。
とにかく、見に行ってこい。あなた達の予想を裏切り、
期待を上回る萌えキャラロキがこの映画にはある(笑)!!
ソーとロキの母、フリッカがダークエルフの侵攻で命を落とすのですが、
ソーが憤ったシーンも哀しみが物理的な衝撃で伝わるほどでした。
その後、投獄されていたロキに、牢獄の番兵がフリッカの死を伝えたのでしょう。
そのシーンには声はありません。でも、常に皮肉っぽい笑みを浮かべていたロキが、
フッと表情を消して後ろを向き、テレキネシスで部屋の中のものを吹っ飛ばす辺りに、
彼の内面の感情が伺えて、このシーンは実にいいと思いました。
その後、万策尽きたソーが、ロキに手を借りにやってきます。
いつもの皮肉っぽい笑みを浮かべるロキに、
ソーがむしろ優しいくらいの声で、語りかけます。「幻覚を解け」と。
そうして現れたのは、荒れ果てた牢獄と、哀しみに憔悴しきったロキの姿。
この後も幾つかロキの内面を描写するシーンがあったのですが、
その辺りをトータルで考えると、私の結論としてはロキって、
王の位も欲しかったのかもしれないけれど、それ以上に家族の絆を大事にしていたのかもしれないと。
オーディンに対しては憎しみはあれども、
一時あったであろう王位を約束されたソーへの憤りは失せ、
牢にまで訪れてくれた母フリッカへの深い思慕。
血のつながりのない家族であっても、彼は大切に思っていたんじゃないでしょうか。
ただ、マイティ・ソー一作目や、アベンジャーズでの行動のように、
激情と憎しみが愛情を上回ってしまったとき、
なまじ力を持っていたが為に、あのような事になってしまった。
ソー第三作もあるようなのですが、また新たな敵に対してソーとロキが、
協力して戦ってくれることを願っています。
「ロキ! 玉座はもういいのか!」
「あれほど手に入れたかった玉座だったが……」
「ああ!!」
「一週間座ったら興味が失せた。存外、つまらん」
くらいでまた肩を並べて戦って欲しいです。


今回の映画のラストで、インフィニティストーンというものが出てきます。
これが、インフィニティガントレットに装着されていた、
インフィニティジェムの事だったら……。
アベンジャーズで、サノスの姿が映されたこともあって、
アベンジャーズ二作目での展開が、本当楽しみになります。
しかし、あれを相手にどう戦うのか。というか、戦いになるのかなぁ(笑)。