最後まで視聴して色々考えさせられる部分があったので、ちょっと書いておきます。
褒めてないので、作品がお好きな方はご覧にならないほうがよろしいかと。


キャラデザはとてもよかったです。プラーミャ様とか秀逸だし、ロボ子も可愛い。
ログホラのセララ役で知った久野美咲さんが主演と言う事で、
あの特徴的な声が生き生きと生かされたょぅι゛ょキャラを見て、
かなりキャラクター的に面白い作品だなと思いました。
見ていく中でおやっさんや、教授も好きになり、彼ら個々人の過去を掘り下げて、
なおかつ面白いギャグ満載の単発の話の積み重ねは、
毎週楽しみに見る作品として、今期でもかなり上位の作品でした。
タバコの話も喫煙者激オコだったみたいですが、私ゲラゲラ笑ってみてました。
9話までは。


そこから、なんか急にシリアスになって明かされる世界観、
追い詰められるズヴィズダーの面々。おやっさんが倒れ、ロボ子が踏みにじられたとき、
なにか友人が死んだような気がして、アニメに投影するなよって言われそうですが、
すごい落ち込んだというか悲しい気持ちになりました。
9話もキャラクター達を愛せるように、楽しい話を積み重ねて、
理不尽な秘密結社──仮面ライダーなどでお馴染みの悪の組織っぽいお約束を交えながら、
ギャグと痛快な特撮風アクションで楽しませてくれていたのに、
なんでこんな悲しいというか痛々しい逃避行や、
幹部のみんなが倒れていく姿を見せられなければいかないのかと、
いいおっさんの私が(ヽ゚'ω゚)げっそりしながら見ていました。
キャラクターを好きであればあるほど、気分が嫌になる展開っていうのは、
具体的にどういう効果を狙って作っているのかと、
私は真剣に考えて答えが最終話を見た後でも答えが出ずにいます。


作っている人達は楽しかったんだろうか。確かに、苦戦して逆転劇というのは、
非常に燃えるシチュエーションなんですが、そこに至るまでのやられかた、
追い詰められ方がこれまでの作品の楽しい雰囲気じゃない。
エヴァの劇場版で、ネルフ自衛隊に襲われて人が焼かれたりした、
そういう容赦ない残虐性が見られて、非常に不愉快でした。
なまじキャラクターが気に入って感情移入していたので、
ナイーブな事を書いてしまいましたが、キルラキルの最終話を見てなかったら、
気力落ちすぎて石に躓いても死んでしまうくらいになっていたと思います。


最後まで視聴して、いくつかの創作上の収穫がありました。
その点でいえば、見ていてよかったのですが、
収穫って言うのは反面教師的にこれはやってはいけないことなんだなと、
そういうのが分かったって事で、作品としてみればあまりいい話ではないと思います。
私のシナリオへの影響が大で、最終局面で死人が沢山でる予定だったのですが、
大幅に助かりそうでなにやら、私も弱くなってしまったと感じました。


あとヤスって、途中まではなさけないけど、笑える範囲の下衆だったのですが、
笑えない範囲の下衆になってしまって、本当ただの下衆になったとこで、
あのキャラクターはどういうものを表現したかったのかまったく理解できなくて、
言葉で説明しがたいモヤモヤした感情が私の中に残りました。


……(ヽ゚'ω゚)……本当、どうしてくれようかと。
この監督さんと脚本家さんの名前は、私にとって忌避すべきものになりそうです。