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10/10
X−MENシリーズで久々に、夢中になって読みました。
なんでこれを一般販売しないんだ。めっちゃ面白いじゃない。
通販限定に面白い話を持ってきて、一般販売に難解な話を持っていく方針が理解できません。
それはともかく、圧倒的に不利な状況、絶望的に強い敵が集団で、
しかも無尽蔵にやってくる時、ミュータントを救うメシアたる少女はまだ覚醒せず。
味方はどんどんやられていくなか、決死隊が未来への片道切符を切って、
敵の増援を防ぎに行くとかもう、燃える燃える。
かつてのヴィランも、ヒーローも関係無く、ミュータント種族を滅ぼそうとする、
進化し、環境と適応する17万体のセンチネル・ニムロッドと戦っていくんですが、
コロッサスが腕を折られたり(戦車砲が当たっても笑ってるレベルの人)、
ヘリオンが両腕を失ったり、けっこう生々しい被害者が出てるのに、
センチネルの増援は無尽蔵で、見ていて冷や冷やしました。
この冷や冷や感の元は、いままでX−MENって戦車が吹っ飛ぶビーム喰らっても、
AGUUU!で倒れて、すぐ戻って来たんですが、今回敵が強いので、
やばい攻撃を喰らうと普通に死にます。
ナイトクローラーを始め、このシリーズはかなりの死者が出ていることも、
状況の緊張感を高めることに手を貸しているでしょう。
プロフェッサーXの息子のリージョンまで手を貸しに来ますし。
さらに、身体が衰えているマグニートーまでが、
種族の危機に震える足を力強く踏みしめ、立ち上がります。
己に課した誓いは破れん。
ホロコーストを生き延びたのは何のためだ……。
何もせぬまま同胞が殺されるのを、横になったままただ眺めるなど……
己を裏切るようなものではないか、ハンク……
帰ってきたッ! 帰ってきたッ!! 還ってきたッ!!!
私が愛したミュータントの為に己が血を流す事をいとわない、
最前線で命を削る筋肉の哲学者、赤い磁界王ッ!!
マグニートーが還ってきたッ!!!
……なんか、邦訳される話のライターがマグニートー嫌いなのか、
どうにも情けない展開が多かったのですが、私が愛した90年代のニート閣下が帰ってきて、
私のニート愛が破裂寸前までに高まりました。
しかも、強い。ボロボロの体なのに、ミュータント種族の為に、
数人がかりで倒すのやっとのセンチネルを、まとめて倒すほどの強さ。
もう、ニート閣下の活躍とその心の強さに今一度触れられただけで、
セカンドカミング買った甲斐がありました(*´д`*)ハァハァ。
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そして、話には聞いていたケーブルの最後。
ああ、この人は本当に、かっこいい。そびえ立つ鉄の精神であり、
鉄の肉体なのだけれども、その核に優しさがある。
だからこそ、その表面だけを見ている人には嫌われるのだけれども、
ホープや、父親であるサイクは、彼を愛し、信じてくれる。
ケーブルは、テクノウィルスに浸食されていて、自身の強大なテレキネシスの大部分を使い、
そのウィルスの進行を抑えているわけです。
放っておくと全身が機械になってしまうので。
いま、閉じようとする過去への扉を開くため、テレキネシスを全開にして、
鋼鉄の彫像となって、味方への道を開くケーブル。
娘であるホープに再会し、全ての味方を逃がした時、
笑うはずのない鉄の顔が歪み、心配するなというかのように笑って、
そして、砕け散る……。あんた、格好良すぎるよ(';ω;`)。
でも、知ってるんだ。生き返るって(笑)。
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今回はサイクの株もあがりました。
非情な命令を出しつつも、事が片づいた後、
死んでしまったケーブルの柩にすがりつき、涙を流すサイク。
それは多分、ケーブルだけではなくて、今回の事件で死んだ、
多くの仲間達への思いが溢れ出たのではないかと思っています。
本当に面白かった。
これは、周辺シリーズも合わせて一般販売して欲しいです。
しない理由もなんとなく分かるんですが。