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これ、どうするんだろう??( ̄□ ̄;)。
実際、今回は色々な伏線が収束し、新たな展開がぐるぐる回ったのですが、
ラストの展開に全部もっていかれました。
それは最後にして、明らかになった組織について話します。
悪の大首領がいて、悪の幹部・大幹部たちがいる。
ヒデオたちの敵である組織は、そういうものではなく、
互いの繋がりは密接ではなく、ただ組織という枠組みに属している。
そして、その利益の為に協力するという、かなりファジーな関係になっています。
こう書くと、弱そうに見えますが、かつてないほどに強力な敵です。
簡単にいうと、惑星国家・地球を敵として戦うようなものです。
作中に出てきた言葉で説明すると、


日本国籍を持つ日本国民なんだから責任者を出せと言われて、
誰がなんの責任者でどの郵便番号と電話番号なら連絡取れるか知ってますか」


つまり、組織の人間は互いの事をあまり知らない。
もちろん、今回出てきたリンデンバーグや、マッケンリークラスの幹部については、
ある程度知っているようですが、それでも大概に積極的に接触を図ろうとしなければ、
あうこともないようです。
そんな連中が、世界各地にいて、積極的に消極的に組織の為に働いている。
いや。彼らが自分自身の能力を生かした仕事に没頭することで、
その産み出された成果が、組織の中で循環して、組織を富ませる。
リンデンバーグの技術であり、マッケンリーの政治的・経済的な力であったり。
惑星国家・地球。そう上で書いた意味がわかっていただけたと思います。
正直、これをヒデオが倒す方法は、私の頭では思い浮かびません。
ヒデオが彼の主張を捨てれば、勝てるのでしょうがそれは敗北と変わりません。


今回のラスト。
恐ろしい事が起こりました。いや、てっきり今回で決着付くのかと、
ハッピーエンドのエピローグかと思いました。


やりやがった……やりやがった喃、林トモアキッ!!?


って感じでした。
これでこそ、林先生。8巻、待ち遠しいです。