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先生が描いていたように、アスプロスとデフテロスの物語は色々詰まっていたので、
外伝を作れる余白があまりないように思っていました。
実際、いままでの物語が数週間から、一ヶ月くらいの作中時間経過がありそうなのですが、
今回の話は下手したら数時間で終わってそうな話です。


凶星として運命を呪い続けたデフテロス。
ただ、彼を導くはずだったアスプロスは……歪んで行って。
兄に守られ、その兄を守るために力を欲したアスプロスが、
兄を守るためではなく、兄が道を踏み外したときに、
それを正す為の力を得る、その物語でした。


対象として、狂戦士の兄弟が出てきて、彼らを反面教師として、
デフテロスはその道を選択します。
兄に盲従するのではなく、彼が誤ったとき、止める為の道を。
今回、アレスの戦士である狂戦士(バーサーカー)が登場します。
歴史上、最初に天秤座の武器が解禁されるというか、
使わないと勝てないほどの敵だったのですが、
そこまでの強敵という印象はありませんでした。
実際、黄金聖闘士を相手に圧倒しつつ戦えるので、
かなり強いわけなのですが、
私の天秤座の武器への盲信の為か、そう思ってしまいました(笑)。


次で外伝も最後になるかとは思いますが、
どうなっていくか楽しみにしたいと思います。