ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)

ホークアイ:リトル・ヒッツ (ShoPro Books)


8/10




ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポンの続編というか、ホークアイを主人公にした、
かれ周りのできごとを描写しているストーリーになっています。
劇場版アベンジャーズ2で明らかになった、妻帯者であり、家族を持ち、
超能力の類を一切持たず、人の技術だけで戦う彼の泥臭い生き方が綴られています。
ただし、原作番なので、妻帯者ではなく、家族もおらず、
弟子のケイト、女好きで飄々としながらも熱いものを抱いている彼が、
シンプルなタッチで描かれています。
ホークアイ事態が、「弓が超上手い」っていうだけの普通の人なので、
その活躍も華麗ではありつつも、後頭部を殴られれば昏倒しますし、
集団に囲まれればタコ殴りにされてしまう限界があります。

ただ、その限界があるからこそ、面白い部分もあって、
地味だけど面白い活躍……ルパン三世っぽいかなーと読んでいて思いました。
色々やりすぎたホークアイが、街の裏に潜むマフィア系ヴィラン達を怒らせてしまい、
大物ヴィランの一人であるキング・ピン(ウィルソン・フィスク)を引っ張り出してしまったのが失敗でした。
マフィア系ヴィランが次々襲い来る中、クラウンというヴィランが出てきた辺りから、
ちょっと分かりづらい話が続いたのが勿体ないかなとは思いましたが。
続編があれば全体像が掴めるのかなと。