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今回の殊勲賞はサン・ジェルミ伯でしょう。
中央の統制を離れた両軍団へ手紙を出したり工作したり、
グ=ビンネンとの難解な交渉を収めたりと謀略と交渉で大活躍です。
ノブの無茶な要求を呑んで進めていく手腕が大した物だと思います。
ただ、この人って錬金術師ですよね(笑)。サンジェルマン伯爵は様々な技芸に長け、
会話術も巧みだったようですが、化学者としての側面も見てみたい気がします。


ヒラコー先生のすごいなって思う事は、信長が再三言ってきた「権力者は国が滅ぶまで軍権を手放さない」
「中央の統制を離れた軍は一度ぶっ壊して再編しないということきかない」などを、
黒王軍が徹底して行っていることです。
その描写はありませんし、黒王が力を見せることでスムーズにいったのかもしれませんが、
ゴブリン、オーガ、コボルド、さらに巨人などは黒王の元で一個の意志に統率された、
完全な軍勢として存在しているわけです。そしてそれを、将である廃棄物が指揮する。
人類も統合されつつありますが、黒王軍の圧倒的な威を目の当たりにすると、
あれに対して抗えるのかという不安がわいていきます。
以前から考えてた事なのですが、ノッブたちは負けてません。
現地軍と戦っても、廃棄物がやってきても負けません。
これはどこで負けるんだと思って見ていたのですが、
恐らくドリフターズでノッブたちがいて現地のエルフたちやらと協力して戦えば、
現地軍にも負けないし、廃棄物が来ても犠牲がでつつも負けないのでしょう。
ただ、黒王が率いる軍勢には敗北する。そういう予感がします。
マモン間原サルサデカダン
関ヶ原に酷似したこの決戦の地と目される場所で、
初めての敗北を喫するのかもしれません。とうとう、漂流者から犠牲者がでるかもしれません。
そして、敗北した彼らが集うのが最初の地、廃城。
となるかなぁって予想してるのですが、普通にサルサデカダンで勝つかも知れませんけど(笑)。
ヒラコー先生ならすごい展開を用意してくれるに違いありません。


最後になりますが、廃城に残された石碑に織田信秀島津家久って刻んでありましたね。
ラストシーン、これに近いモノが残されて、そこを子供が遊んでるとかになりそうな気もします(笑)。