100万部突破の帯が眩しい。
実際面白いからそうだよねという感じ。
巻末にある三条先生のコメントを読む限り、
ガンガディアは上手くいったと、
ご自身も喜んでらっしゃるキャラのようだ。
激高する知性派キャラというのは、
彼に比べてガンガディアは真の知将だった。
まず、彼の場合は頭が悪く品が無い、
トロルという生まれを呪っていた。
必死で知恵を得て、呪文を修め、冷静に判断して行動する。
そんな彼が主君ハドラーのために、
自分の節を曲げて、力と暴力で戦う事で、
彼自身が"憧れている"と判断する好敵手との戦いのに望む。
本当は叶う事なら呪文を駆使した勝負を行いたかったはずだ。
だが、そこで及ばないと判断して、
自分のこだわりを捨てて勝利をとる判断が、
見事としか言いようがない。
今回はロードマップがついてきてくれて、旅で訪れた場所が分かってありがたい。
こんな所にあったのかという場所もあって助かる。
あと、ガンガディアがドラゴラムで変化した竜が、
きちんとアバン先生が変身した時の眼鏡をかけた
竜へのオマージュになってて完璧だった。