勇者アバンと獄炎の魔王 8巻

100万部突破の帯が眩しい。

実際面白いからそうだよねという感じ。

巻末にある三条先生のコメントを読む限り、

ガンガディアは上手くいったと、

ご自身も喜んでらっしゃるキャラのようだ。

激高する知性派キャラというのは、

冒険王ビィトの深緑の知将グリニデを思い出すけど、

彼に比べてガンガディアは真の知将だった。

 

まず、彼の場合は頭が悪く品が無い、

トロルという生まれを呪っていた。

必死で知恵を得て、呪文を修め、冷静に判断して行動する。

そんな彼が主君ハドラーのために、

自分の節を曲げて、力と暴力で戦う事で、

彼自身が"憧れている"と判断する好敵手との戦いのに望む。

本当は叶う事なら呪文を駆使した勝負を行いたかったはずだ。

だが、そこで及ばないと判断して、

自分のこだわりを捨てて勝利をとる判断が、

見事としか言いようがない。

 

今回はロードマップがついてきてくれて、旅で訪れた場所が分かってありがたい。

こんな所にあったのかという場所もあって助かる。

 

あと、ガンガディアがドラゴラムで変化した竜が、

きちんとアバン先生が変身した時の眼鏡をかけた

竜へのオマージュになってて完璧だった。

 

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