ラブロマ 4巻

ラブロマ(4) (アフタヌーンKC)

ラブロマ(4) (アフタヌーンKC)

てっきり、3巻くらいで終わると思っていたラブロマ。ジャンプ・サンデー・マガジンの三大週間漫画雑誌では、育まれることがないであろう、独特の青春ストーリーが繰り広げられています。

例によって例の如く、男らしい根岸さんがやや鈍い(感情の機微に疎い)星野くんと、ワイワイやりながら少しずつ距離を縮めていく様が、描かれています。
感情表現豊かな根岸さんは、何かに感情移入するのも早くて深いらしく、映画であっさり涙を流しています。それがよくわからない星野くんは、フランダースの犬(笑)などを読んで、必死で涙を流そうとする努力をしているわけなのですが、どうにも上手くはいかないのです。そしていつもどおり落ち込む星野くん。
そんなとき、根岸さんがこう言います。
「私が星野くんの持ってないものを持ってて、星野くんが私の持ってないものを持ってるなら、一緒にいたら丁度いいじゃん。無理して別の何かになることないよ。ずっと、一緒にいようよ」
この言葉に、星野くんは涙を流します。
その訳を聞いた根岸さんに、星野くんは鬼教官の例えを出して、説明します。「決して笑わない厳しい鬼教官が、訓練最終日に満面の笑顔で送り出してくれたら…」まあ、その鬼教官って、根岸さんのことなんですが(笑)。
でも、私と星野くんの泣きのポイントは、ほとんど重なるんですよね。私も、そのシチュエーションは弱いですから(笑)。で、なぜこの話だけ説明したかというと、今回の4巻の帯にある漫画。その3コマ目の説明になるかなーと思いまして。気になったら、書店へ行ってその帯漫画を読んでみて下さい(笑)。人気があるのかないのか不明なので、一人でも読者を増やしておきたい所なのです(笑)。


……ところで、ヨーコちゃんと塚原はいつの間に、「トシくん(塚原敏男)」なんて呼び合うまでに発展したのでしょうか。いや、あの義経の苦悩はわかりますが、その辺りが私は微妙に気になります(笑)。