お前を弟のように思っていたんだ!

スターウォーズエピソードⅢ シスの復讐

なるべく思ったことだけ書いたのですが、
所々ネタバレがあります。
ですから、以下を読むときはご注意下さい。


 2時間10分、あっというまでした。もし、事前にコミックスを読んでなかったら、理解しづらい部分があったかもしれませんが、なにやら予習の効果があったせいか、展開の早い物語に置いて行かれずに済みました(笑)。

 母親だけに育てられ(父親は元々いないけど)、父性に餓えていたアナキン。クワイ=ガンにあれほど懐いたのも、彼に自分の中で温めてきた“父親”というモノを見いだしたからではないでしょうか。だから、彼の死によって、アナキンの道は決まってしまったようなものだったのです。オビ=ワンは、父親というより兄であり、よき友人でした。でも、いや、だからこそ、アナキンはオビ=ワンに素直になりきれなかった。ジェダイテンプルには、アナキンに対して父性を見せてくれる者はおらず、そこに気づいてつけ込んできたパルパティーンの術中にはまってしまったわけです。オビ=ワンは最大限、友としての友情と兄としての愛を、師としての慈悲をアナキンに注ぎ続けたのですが、如何せん…一番大切な父性(アナキンが求める)がなかったことが悔やまれます。だから、冒頭の言葉に繋がるわけなのですが、年齢的にも難しかったのでしょうが、弟ではなく息子として接することができたなら…いや。言っても詮無きことでしょうが…口にしてしまいますね。思わず……。

 ちょっと戦闘について。今回、パンフレットを見ればわかりますが、40%が戦闘シーンと言われるEPⅢは、目まぐるしく戦闘が動きます。アナキンの苦悩とそれを支えるパドメのシーンの次は、オビ=ワンがクローントルーパーを率いていたり、と。で、今回メインイベントともいえる戦闘は、クライマックスに並行して流れる、マスター・ヨーダvsダース・シディアス(実はすでに皇帝)とオビ=ワン・ケノービvsダース・ヴェイダー(アナキンはこの時点でシス卿の称号を得ている)でしょう。後者はまさしく、この映画のクライマックスを語るに相応しい、壮大で哀しい剣劇です。これは、劇場で見て、感じたままが答えとなることでしょう。とりあえず、前者に注意をしておきたいことがあるのです。ダース・シディアスが詰めている居室に、ヨーダ師が乗り込んでくるのですが、戦う内に、シディアスの椅子が(議会上のあの丸い椅子)せり上がり、シディアスが居たのは大会議場の真下であることがわかります。徐々に上昇し、そのままあの広大な大会議場へ姿を現しつつ、激しくライトセーバーの応酬を繰り広げる二人。思わず、股座がいきり立ちました(笑)。いやぁ…これほどの血湧き肉踊る戦闘を、贅沢にも二つも見ることができるなんて…(笑)。

 気になっている方がいると思うので、クワイ=ガン・ジンが登場するかしないかについて。これは、しません。コミックスでは、エピローグで瞑想しているヨーダ師に話しかける声があるのですが、それすらありませんでした。ただ、会話が行われていて、ヨーダ師がクワイ=ガンに師事することはコミックスから見て確かですし、オビ=ワンに対して、「フォースの冥界から友が来ての。隠遁している間、学ぶべき事はいくらでもあるぞ」という台詞からも、スピリット化についてヨーダ師とオビ=ワンが修行を積みだしたのは、この時からだと言えるでしょう。


 あ、そうそう。何か聞きたいことがあれば、コメントでもチャットでも遠慮なくどうぞ。ただ、上映まで時間がありますから、見たくなってしまったとしても、私のように先行上映でも見ない限り、暗黒面に至る衝動を抑える術はないですけどねー(ニヤリ)。