新ソードワールドリプレイ10巻 名乗れ!今こそ大英雄

 10巻…実は手違いで1冊伸びてしまったのですが、それは忘れると言うことで(笑)。シリーズ長いだけあって、見開きカラーページのPC&NPC集合の絵は、懐かしいものがありましたね…。イリーナの死は、まあ、不可抗力としてしかなないかなーと思うのですが、それでもミッション失敗を最後のセッションまでやらかしてしまうあたり、へっぽこーずフォーエバーという感じで大いに楽しませてもらいました(笑)。
 平均してレベル7なさそうなパーティーとヴァンパイアが正面切って戦うのは、かなり無謀です。ヴァンパイアがモンスターレベル10なので、ほぼ3つのレベル差があるわけです。加えて、様々な特殊能力と不死性を兼ね備えしかも、普通に倒しても復活します(笑)。非常にやっかいな敵なのですが、その厄介さをミッションに組み込んで─蘇りの力の源泉である邪な土の除去─、徐々に外堀を埋めていく形で話を進めていくのはうまいやり方だと思いましたね。しかも、その探索に、ヤムヤル、クラウス、ノリス、チビーナ&プチーナなどの歴代キャラや、ローンダミス・ラヴェルナのような、名の知れた英雄キャラを絡ませていくのも最終ミッションに相応しい、華やかさだったと思います。ローンダミス、ラヴェルナは印象かわりましたよ、かなり(笑)。

あ…いまさらですが、チビーナ・プチーナの妹…ヒースの灰色の脳味噌から繰り出された、極悪ネーミングで、ロリーナという名前で決定してしまいましたが(笑)、あれって「ミニーナ」って名前どうでせう(笑)?ふと思いついたのですが、チビとプチに意味が近くていいと思うのです。ほら、ロリはあまりにも直球でしょう(笑)?

 不満点としては、やはりパーティー最強の重戦車の攻撃が、まるで当たらなかったことでしょうか(笑)。サイコロの目が悪かったってこともありますが。ヴァンパイアの護衛として、ゴーレムとかでかくてタフなモンスターを配置してやれば…。やっぱり、イリーナの人を超越した筋力からくりだされる、脅威の一撃を見たかったのですよね(笑)。

 最後に。私はオーファンという国が嫌いでした。リジャール王とリウィ。私がアレクラスト大陸で嫌いな2大巨頭が集まっている国なんざぁ…と思っていました。正直、いまでもこの二人は嫌いです。ですが、リプレイで登場したPCや、様々なNPCが住んでいる国だと思うと、妙な…ええ、本当に妙な愛着が湧いてきてしまうのです。ちょっとだけ、この国が好きになりました。

 …ふと思ったのですが、リウィもリプレイからキャラ作っていけば、みんなに愛されるキャラクターになったのではないでしょうか。ほら、人間って、へっぽこな部分がなくて、「王子サマ」「超強い」「モテモテ」とか、そういうものが前面に押し出されると、反発を覚えてしまいますからね。まず、超スゴイ長所を設けるのなら、笑える、もしくは可哀想になる短所(耳から臭い光線がでるetc)とか作らないとだめですよ。ねえ、水野先生(笑)?