今日の響鬼

無駄に長いのです。やっぱ、我慢しきれなかったのです。だが、私は謝らない(笑)。


 ……なんか、見ていていたたまれないというか、思わずNHKの頭首討論に回してしまうような、居心地の悪さを憶えました。ブレイドの時は、なんていうかファイズが好きだったから次の番組への反発(ああ、まさしく子供だなぁ)から始まりました。その内に、あまりにも叩かれるので応援し始め、スタッフの努力や大地さん、嶋さん、城さんの登場で惹きつけられ(…みんなクラブじゃないか)、金居さんに惚れ惚れし(笑)、萌えと燃えを兼ね備えたうっかりキャラである橘さんは伝説となりました(笑)。最終的な結末も賛否両論あるでしょうが、私にとっては十分楽しめる物語でした。
響鬼も、デザインだけを見た段階では「今年のライダーは見ないな」とまた、子供のように拗ねたものですが(笑)、実際はミュージカル以外ほぼ満点というか、現在においては極めて稀少な「成熟した大人」が、自身を鍛え上げた末に、ヒーローとして影ながら世界を守っているという、死滅してしまったばかげたといってしまえるような幻想を見せてくれて、わくわくしていたものでした。あまり物語として進展が無くても、明日夢君が微妙に成長し、響鬼さんがそれを見守りつつ、何事もなく鬼を続けていくような最終話でも、納得できる感触を得ていました。

それが、今日。脚本が変わりました。

 ……最初に断っておきますが、私は井上さんは好きです。ファイズは今でも気に入っていますし、アギトは未見ですが、クウガ龍騎でここぞと言うときに展開を盛り上げ、ケレン味のある演出でヒーローを魅せてくれる手腕には大きく信頼を寄せています。畳みかけるように、格好良い演出を繰り広げ、それを映えさせるストーリーを作り上げられる、素晴らしい方だと思っています。物語をまとめるのが、ちょーっと苦手でいらっしゃるようではありますが(笑)。
ただ、響鬼の脚本は…そのー向かないと、今日、確信しました。こういった意見を様々な場所で囁かれるだろう、と事前に考えて次からは、これまでの響鬼の話の展開に戻すのかもしれません。井上さんは、ツンデレっぽいですから(笑)。ブレイドの時は、13話見て視聴を決定すると決めましたが、響鬼はどうしよう(笑)。ミュージカルで退いたものの、「次も見てみよう」と思わせる第一話だったのですが…。日曜日の朝は、無理しても起床して響鬼を見ようという意欲が、「見ることができるなら見よう」に変わってしまったことは事実です。これが、「プリキュアは録画しているから、ゆっくり眠っていよう」に進化しないことを祈っています(笑)。

「心を鍛えなくちゃ、自分に負けちゃうじゃないか」

山籠もりで明日夢君に、こう語った響鬼さんの言葉はまさしく、鍛え上げてきた自負や挫折や苦い経験をしてきた末に、それらを昇華して血肉とし、それでも前へ進もうという、理想的すぎはしますが、まさしく大人の(精神的に)発言でした。非常に、私の心に響きました。その後、明日夢を助ける為に、川を走りながら変身するシーンは、目頭の熱さを堪えるのに苦労するほどでした。ただ、いつものように、誰かを助けるために走っている場面であるというのに、この言葉のあとであるからこそ、まさしく響くモノがあったのだと思います。
どうか、お願いです。響鬼は8月で終わってしまった、と後々述懐させないような展開にしてください(笑)。