エイリアンvsプレデター

前半要りません。なんかもっと遺跡のシーンを削って、「侵入した私たちは異形の化け物に次々殺され…今や私一人…」って所から始めれば、よかったのに。それなら、3人のプレデターとヒロインが、友情+愛に芽生えてるシーンも丹念に描けたでしょうし、エイリアンももっと禍々しく表現できたのではないでしょうか。

まあ、無粋な話は横に置いておいて、登場するプレデター3人のうち、2人はあっさり倒されてしまいます。ですが、最後の一人がまさしく生粋の戦士のように振る舞い、戦ってくれます。なんか、プレデターと人間のヒロインの間に、信頼感が芽生え、このまま愛が産まれそうな勢いは素晴らしかった(笑)。エイリアンクイーンからヒロインを守って、最後のプレデターが命を落とすのですが、彼を回収に来たプレデター軍団のリーダー(エルダー・プレデター)が、ヒロインに彼らの主要武装たる槍を渡して…って!! ヒロインじゃなくて、戦士扱いだよ、ヒロイン(笑)!!まあ、そんな感じで、B級映画を楽しめる人は、面白いと思いますよ。ただ、前半がタルいので、プレデターたちが出てくるのを待ちましょう。

ところで、アメコミ版だとヒロインがちょっと違って、プレデターについてUFOに乗り込んで、狩猟民族に入ってしまうらしいのですが、邦訳されていませんかね。是非とも読んでみたいのですが。

最後、エイリアンシリーズのラストっぽく、死んだプレデターからエイリアンが出てきますけど、まるで緊迫感がありません。あのプレデター兄貴満載の船で一匹程度が、何ができますか(笑)。上手く立ち回って、1or2人殺すのが関の山でしょう。発見されたら、あっさりやられそうです。だから、あれは緊迫したシーンを現すというよりも、ジョークの類なのではないでしょうか(笑)。