Y十M 1〜2巻

 今のところはバジリスクほどのインパクトはないけれど、かなり面白いなぁーと言ったところでしょうか。なんていうか、黄金期のジャンプ漫画に紛れ込ませても、TOP10入りするくらいではないかと思っています。時代劇に興味のある方はもちろん、熟練した漫画読みの方なら充分に楽しめるはずです。
冒頭の尼さんや一族の女性の虐殺はやはり、義憤を感じる仕上がりになっていますし、せがわ先生の山風小説の料理手腕は健在ですね。復讐を誓う7人の女性の中では、お笛とさくらが(ビジュアルが男前なので)好きなんですが、「命だけではない。女の操も捨ててもらおう」って言っているからには、死んじゃうのですよね…。ああ…可愛いのに、こういう辺り山田風太郎先生は容赦ないのですよね。
そういえば、今のところ会津七本槍って、バジリスク甲賀や伊賀の忍者たちにくらべるとインパクト薄いんですよ。なんか、あの20人のうち、組み合わせによるとは思いますけど、3人くらいいればあっさり十分倒せそうな感じがするのですがさてはて。

実は展開よりも次巻が何時発売されるのかが気になります。最短で、1年後でしょうかねー(笑)。