…兄……様…! に…兄様……っ!!

by 朽木ルキア

BLEACH 20巻

BLEACH 20 (ジャンプ・コミックス)

BLEACH 20 (ジャンプ・コミックス)

藍染オンステージ(笑)。よく、悪の黒幕がぺらぺら喋るとイヤだという人がいますが、見ている側からすれば分かり易くて良いと思います。それに、他人が知らないことを知っているということは、かなり優越感をくすぐるので、事が達成されて精神がはっちゃけちゃっている藍染隊長は、抑制が効かない語りモードに入ってしまってもやむを得ないことでしょう。

通して読むと、恋次&一護の共闘と兄様がルキアを守るシーンとか、連載当時も好きだったけど、コミックスでまとめて読んで熱くなるものがありました。恋次と一護って、かなり似たもの同士だと思うのです。方向性が、ね。誤解されがちな外見ではあるけれど、内面はナイーブで鬱屈した感情を抱えている所とか。まあ、恋次の方がある意味健全ではありますが(笑)。あのスラム街で恋次ルキアが生き残ったのは、ルキアの機転もあったかもしれませんが、恋次が身体を張って守っていたのではないでしょうかね?だからこそ、恋次は兄様の妹にされてしまったルキアを取り戻すため、いや、物理的にというより精神的に敗北してしまった白哉兄様に勝つために、彼を越えるべく修行を積むわけです。…彼って、主人公向きだな(笑)。私は負けが続いている恋次がけっこうお気に入りなので、出てくる度に「んー。とりあえず、死なない程度に頑張れ」と酷いことを思っているわけですが、その予想に反して、彼はいつもまっすぐに戦っています。ボロボロになってまで、戦っています。そんな不器用なひたむきさが、お気に入りです。ま、剣八が一番好きなんですけどね(笑)。

そういえば余談ですが、一護って母親の生前の描写と、死後の語り口を見る限り、幼くして亡くしていたとしても、かなりマザコンですよね(笑)。だから、性質的なことはともかくとして、外見的な好みとしたら卯ノ花隊長が一護の好みなんじゃないでしょうか。ほら、あんまりあの年齢にしては女の子に興味ないっぽいから、どうしたことかと思っていたら、乱菊さんがストリップのまねごと始めたら、しっかり見てたし(笑)。というか、一護の乳ランク高すぎです。乱菊さんレベルじゃないと、気にしないんじゃもー偉いことに(笑)。

兼ねてから思っていたのですが、私は一護とルキアをくっつけようというのは、あんまりピンと来ません。先生は、織姫を推しているんじゃないかとは思うんですが、いみじくも彼女が言ったように、ルキアって一護の「世界を変えた」人間だから、同志というかなんというか、戦友というかそんな感じの言葉が似合う関係だと思います。別に一護・ルキアカップリングが嫌だと言っているわけではありません。とりあえず、チャドが戦線に復帰してくれれば(笑)。