金色のガッシュ!! (24) (少年サンデーコミックス)作者: 雷句誠出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/03/17メディア: コミック クリック: 4回この商品を含むブログ (57件) を見る


雷句先生復活ッ! 雷句先生復活ッッ!!
って先生…そんな危険な状況だったなんて。しかし、先生を治療したお医者はかなりの熱血感だったようで、ちょっとカコイイ(笑)。
チェリッシュとテッドの件は恐らく次巻で片が付くので、そちらへ回すとして、テッドはゼオンまで保つのでしょうかね。そこまで保ったならば、ゼオンに気圧されたガッシュを勇気づけ、ザコと侮ったゼオンに一撃食らわせて魔界へ帰るのではないでしょうか。ギャロンは所詮はゼオンの威を借る狐です。チェリッシュを苦しめ、その高潔な意志を踏みにじったことを、テッドが知ったならば彼の性格上黙ってはいられないでしょう。とりあえず、淡々と書いていますけど、これ内容を雷句先生が盛り上げて描いてくれるなら、屈指の名場面になるのではないでしょうか(笑)。私としてはテッドはそこまで行けるキャラだと思っています。って、省略するつもりだったのに、長々書いちゃったよ(笑)。

戦人アリシエvsザルチム。かなり珍しい組み合わせではないでしょうか。魔物が魔物ではなくて、その本のパートナーに対して復讐心を滾らせるというのは。ザルチムはその影を操って動きを封じたり、暗殺者のような刃を扱い、なおかつその容姿から狡猾で冷酷な魔物のようにみえます。まあ、ある程度はそのとおりなのですが(笑)、大きな野望を抱くリオウへの友情。自分のプライドを、彼では理解できない感情からでる力で圧倒したアリシエ。その心の動きを見ると、ザルチム自身も熱い人柄であるのではないでしょうか。そうでく単に冷酷な人柄だったなら、リオウが去ったファウードから力を得ることを良しとしない拘りも、自身を滅ぼすことになったアリシエへの復讐心をも捨て去り、新たなファウードの主であるゼオンに忠誠を誓ったことでしょう。もちろん、寝首をかく準備をしながら(笑)。

そして、そのあまりの爆発力に本誌で読んでいて驚愕したアリシエについて。彼の人種について詳しくはわかりませんが、その民族色豊か服装や褐色の肌からすると、どこか独自の文化を育んできた部族の一人なのでしょう。もしかすると、族長の息子であるとかそういう可能性も考えられます。なぜなら、ザルチムが勧誘に来たときに、ああいう連帯感の強そうな一族なら、槍でも持って仲間が助けにくるはず。ですが、それがない。この場合、アリシエが嫌われている可能性と、ある程度の発言力で皆の安全を考えて押しとどめた可能性がありますが、アリシエが部族の子供に好かれている描写がいたるところでみられるので、前者は消えます。


ザルチム「本気でオレと刺し違える気だったなあ!!?」
          ─略─     
アリシエ「僕の『力』、そしてお前の『力』も一緒に消せば、もうバカな目論見も消えよう!!?」

彼がこうも簡単に命を捨てる覚悟を決めることができたのは、やはり自身が責任ある立場にあるからではないでしょうか。もちろん、それだけではなく、アリシエ独特の何かを為すために、まず自分のできる最大のモノを(命であろうと)賭けることができる思い切りの良さ。それが魔物のザルチムを圧倒する、まさしく心の力となったのでしょう。アリシエは、本のパートナーに選ばれるべき、強さを持っていたわけです。同じ自己犠牲を旨とする、キャラクターとして衛宮士郎と比較してみたいところですが、さらに長くなりそうなのでやめておきます(笑)。

とにかく、雷句先生の御回復を心よりお祝い申し上げます。