X-MEN―アンキャニー (アメコミ新潮)

X-MEN―アンキャニー (アメコミ新潮)

私が知らない間に、第二の変異というミュータントにとって、致命的な変化が世界に起こっていたようです。今回のロボやアークエンジェルの説明を見る限り、能力の上昇と単純に喜べることではないようです。エンジェルの場合は、強力な治癒能力というあまり害のない新能力ですが、アイスマンは氷化した部分が生身に戻らない事があるようで…AOAのアルティメット・アイスマンへの布石でしょうか。そして、今回のロボなどは完全に常軌を逸した精神状態に陥っているようです。ハスク*1の言ったように、

「ウルフはウルフ、エンジェルはエンジェルの、ウルヴァリンの人間、アイスマンの人間(の能力のミュータント)だって…そして皆で集まって戦争を始めるのよ!適者生存よ!*2

というような状況になるのでしょうか。まあ、推測するには材料が足りないのですが…。


ジャガーノートが第二の変異を遂げた仲間─多分、パイロブロブたちだと思いますが─に害されて、プロフェッサーに協力を求めるというのは、初めての事ではないでしょうか。一度、オンスロートにのされたことはありましたけど、あんな風にフレンドリーになっているのは、ものすごく珍しいので正直驚きました。紹介文で書いてあったとおり、少し能力が落ちてきているのかもしれません。あの位の爆風で、ダメージ受けてましたから。しかし、父親のいない子供や、イジメられてたミュータントの子供に、キャッチボールしてあげるなんて、優しい…優しすぎるよ、ジャガーノート。でも、やはり旧敵であったアイスマンとは仲が悪いのですが、人間の看護婦さんを護ろうと、ポラリスの前に立ちふさがり、

「アニーかそのボウズに一本でも指を触れたら、貴様の脳みそを引きずり出してやるからな」

と言い放つ彼は、間違えなく漢でした。本当…何があったんだろう(笑)。子供に優しく、弱い人に優しく、普段は憎まれ口を叩くけど、みんなの危機には体を張る。ジャガーノート、あんた…ヒーローだよ(笑)。ツ、ツンデレか(笑)!?

今回は麻宮絵だったせいか、アイスマンもエンジェルもかなり色男に描かれていて、特にペイジなんてホームベース顔の田舎娘だったのに、メチャメチャ可愛くなってるんですが(笑)。でも、ケンタッキー訛りが抜けないで、エンジェルに言葉を訂正されている辺り可愛いのです。ペイジ、可愛いよペイジ(笑)。

ところで、エンジェル。ペイジのお部屋にご訪問してしまったわけですが、あんた…多分、私より年上だろう(笑)。X−MEN最古参メンバーなわけだし。アイスマンは20代かもしれないけど。ペイジは10代…だろうから、犯罪っすよ社長(笑)。あんた、ただでさえプレイボーイで評判悪いんだから。しかし…サイロック死んでしまったのか…。でも、なんか精神世界に漂っている可能性もあるけど…。誰が殺したんだ…?

んー、どっかでアメコミ売ってないかな。ちびちび翻訳しつつ読むから(笑)。

最大の衝撃は、ノーススターのゲイ告白(笑)。あの紹介文の一節を読んで、終始アイスマンが心配でした。

*1:本名ペイジ・ガスリー。皮を剥いで皮膚組成を変化させる能力者。田舎者扱いされると怒る。

*2:ミュータントこそ進化した人間だという思想。だから進化の袋小路に入った人類を滅ぼす。主にアポカリプスやシニスターといった悪役が作中使う。この場合、皮肉として用いられた