ファイブスター物語 (12) (ニュータイプ100%コミックス)作者: 永野護出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/04/07メディア: コミック購入: 5人 クリック: 85回この商品を含むブログ (264件) を見る


戦場や状況が二転三転、スポットライトが当たる人物を中心に、ハスハを縦横無尽に行ったりきたり。地図を見ながら、ちょっと混乱しつつ読んでおりました(笑)。マグダル皇女の周囲から片付けると、ヘアード・グローバーの奮戦も確かによかったのですが、おいしいところを持っていったランド・アンド・スパコーン(笑)。あまりにもダンディ。ヘアードならずとも惚れそうです(笑)。この人、ミラージュ騎士団でもトップクラスの強さなんじゃないかなー。アイシャとかログナーはもちろん除きますけどね。サリオン王子は…強いはずなんですけど、ボスヤスフォート戦(まあ、魔導大戦のラスボスですから仕方ないですが)でのお姫さまっぷりが、ちょっと(笑)。いや、ラキシス入城の頃の恐ろしさが減って、妙に親しみやすいというか弄られキャラになってませんか(笑)?いや、叛乱の理由もものすごく生真面目な理由ですし(親殺しはあれですが)、プリンセス・タイトネイブにやりこめられるあたりも、なんかサリオンの評価がいい意味で逆転したなーと思ったわけです。

暴風の三王女。私はお気に入り順位でいけば、アルル(いっ…いろぐろォ…)>(越えられない壁)>マロリー(モ、モンスーン…お前きれいだ)>セイレイっていところでしょうか。セイレイは王女の顔がですぎてて、ちょっとなぁ(笑)。マロリーは、アイシャと対等に渡り合った度胸を買って。アルルは…ほら、可愛いからっていうか、言うこと無いでしょう(笑)。色黒?気にすることはないわけです。可愛いんだから(笑)。

トラフィックスは、ちょっとほろりと来ましたね。パルスエットですよ。ヨーン・バインツェルがアイシャの策略でマスターになったわけですが、彼の何気ない「パルセット」という言葉が…。いや、記憶を失っているはずのバルスエットなのですけど、やっぱり何か残っているんでしょうね。消しきれない思い出というか…。ミハエル・レスター公を思い出させましてね。当時のカイエンは今の設定ほど強くなかったと思うんですけど、そのカイエンを止めましたからね、レスター公は。いまだに私の中での公の評価は高いですよ。

プロムナード…メイユ・スカ閣下が「バランシェ・ファティマなど銘だけの不良品ばかりよ」と言っていましたが、まさにそうですね(笑)。閣下はパイドパイパー騎士団と一緒に戦ったあたりでかなり評価が高まりました。いい人だったのに(笑)。まあ、それはともかく、ログナーのえらそうなご高説はごもっともですが、やっぱり…バランシェ公…あんたバカですよ(最高の褒め言葉)。なんか、自己鍛錬プログラムとか格好いい名前ついてますけど、ありゃーマゾプログラムですよ(笑)。まったく、バランシェ公はほんと、碌なこと考えませんね。だからこそ、天災…いや、天才なんでしょうけど。とりあえず…KOG…可愛そうな子(笑)!と言っておきましょう。いや、本当に普通に被害者ですよね、彼(笑)。

バランカ王子の登場シーンで、「すげーハンサムだなーこの人」と欄外に書かれていましたが、確かにバランカ王子素敵です(笑)。しかし、私としてはビオレート・トライトン殿下も捨てがたい、というかあのお髭が格好よすぎます(笑)。この人、レーダー王家の人のようですが、ファイブスターの作中でよくあるように、同じ血筋の人間は、たとえばレーダー王の血筋としてでてきたトライトン殿下は、きっとレーダー王の若い頃にそっくりなんだろうなーと想像をめぐらせているわけです(笑)。トライトン殿下は登場シーンが、ちょっと悪役じみていたせいか、印象が悪かったのですがそのせいでしょうか、気さくな人柄やクリスティンを影ながら心配する(アルカナ・ナイトはみんなそうですが)優しさも合間って、高感度非常に高いです。死なないといいけど…フィルモアは激戦に巻き込まれそうなので、覚悟をきめたクリスティンを戦場で庇って誰かに殺される可能性もあるわけです。とりあえず、ブルーノ・カンツィアンと殿下には平穏に余生を送って欲しいのですけどね…(笑)。

以前、ファイブスターのネットのどこかで見かけた感想で、大雑把に言うとこんなことが書いてありました。「最近の俺の自由だ、自分の思い通りにやるというキャラクターより、出自や騎士であることや戒律などで縛られ、しがらみの中でも精一杯生きているファイブスターの登場人物の方がよほど自由に見えるのはなぜでしょう?」と。私も、同じことを感じています。