蟲と眼球とテディベア

蟲と眼球とテディベア (MF文庫J)

蟲と眼球とテディベア (MF文庫J)

話題の日日日氏の著作を一回読んでみようと思って、ちょいと買ってみました。一発で読めない苗字と名前のキャラクターなど、危険な香りがぷんぷんしていましたが(笑)、読み終わってみれば結構面白かったなーと。抉子の永遠を生きる悲哀や、優れすぎた愚龍の孤独、鈴音の恵まれたとは到底いえないであろう家庭環境などなどが、超常的だったり風変わりな登場人物に人間的な親しみやすさを与えています。全体的にいやな部分は、なかったですね。最近、ライトノベルを読んでいて、あまりにも傲慢で好感が抱けない人間が主人公だったりすることがあるので、なんか安心したというか(笑)。ひとつ、難点をあげるとすれば、抉子や鈴音はいいんですけど、仮にも20歳の愚龍がちょっと幼すぎる顔立ちだなーと思ったりしますが(笑)。これは、絵師さんのタッチなのだろうから、まあ、仕方ないかもしれませんけどね。