[吉永さん家のガーゴイル 8巻]

この人は、ものすごく派手なことをしているわけではないのに、ストーリーがこれだけ面白いというのは、基本的なことをきちんと守っているからだと、8巻を読んで改めて思いました。この場合、双葉たちが墓場で運動会(笑)した後、ターミネーター住職に怒られましたが、その時でも「やってはいけないこと」だという認識が弱かったわけです。でも、佐々尾のおじいさんや、過去の霊たちと触れ合う中で、墓に入っている死者たちへの共感を得たわけです。それが、双葉に墓場を荒らしたことへの自責の念を思い起こさせたというわけです。きちんときっかけがあって、過程が合って、その過程を経て、結論が導き出されているわけです。これ、簡単な事のようですけど、あんまりできないんですよね…(笑)。