ARIA(11) (BLADE COMICS)

ARIA(11) (BLADE COMICS)

昔、GS美神で、こう言っていました。
「秀才は所詮天才には敵わない」と。私はそれは正しいと思っています。
「力こそ正義」っていうデスマスクの言葉も、実は私は好きですし、これまた然りと思ってます。
だからこそ、今回の晃さんのストーリーには衝撃を受けました。


「天より賦与された才能を持つことを天才というなら、あの二人のライバルが天才ならば
私は努力に秀でた才能を持てばいい。そう、秀才になればいいんだってな」


いい言葉です。前に進もうという、現状を諦めない未来へ進む勇気を感じさせます。
晃さんの強さ──腕っぷしとか性格が一見きつくて姉御肌とかじゃなくて──については、
私も藍華同様、何を核として形成されたものかと、疑問を持っていましたが、
…これは強固だ。これほどの物を核として、作られた決意なら、
あの揺るがぬのに、他者への優しさを忘れない姉御キャラが出来上がるわけです。
晃さんがまた一歩好きになりました。
一番はアテナ先輩なんですけどね。蜜色の肌が私を惑わせる(笑)。


最後の話は……なんていうか、二階級特進は、ヤン・ウェンリーだけだよ(笑)!
とか思ってしまった、とんでもないサプライズでした。本当、びっくりしました。
きっと、まさしくこれこそが、天稟なんだろうなぁ…と。
このまま、いつまでも水の星の物語が続いていくんだろうと思っていたのですが、
ケットシーさんにはもう出会うことができなくなってしまったり、
少しずつ、物語が終わりへ向けて収束し始めてきました。
我等が灯里は、水先案内人(ウンディーネ)になれるのでしょうか……。
きっと、天野先生は、我々に極上の奇蹟という名の、優しさを見せてくれると信じています。


最後に、ARIA社長のご冥福を心からお祈りいたします。
私も猫たちと暮らしており、すでに8匹の猫たちが天国へ行くのを見送ってきました。
先生のお心が分かるとはいいません。きっと、その気持ちは自分にしかわからないから。
けれど、逝ってしまった彼等は、私たちが涙で濡れる事を望んではいないはずです。
ありがとう、それだけ言葉にして、私は彼等家族(猫)たちを送りました。
だから、ARIA社長にも、ありがとうございましたといいたいです。