6巻までではっきりしたことが二つあります。
ハーデス=アローンが、世界に描くロスト・キャンバス。
これが完成した日には、全ての人が死に絶えるという事。
そして、今回、単身現れたハーデスの封印に失敗したことで、
アローンを人間として取り戻すことが、不可能になってしまった事。
前者は、冥王軍の戦略目標であり、聖域とすればアローンにそれを止めさせる事(殺害含めて)が、
目的として明文化されたと言っていいでしょう。
これまでは、冥王軍と女神軍でどちらかが互いの神(王)を倒す、
もしくは戦力が戦闘を続行し得ないまでに減衰させるという、
はなはだ消耗戦チックな雰囲気でしたが、冥王側が切ったカードは、
まさしく大量破壊兵器的な切り札であったと言えるでしょう。
それこそ、地上のハーデス神殿を、絵が完成するまで守り抜けばいいだけの話ですから(笑)。
だから、現状で進んでいるテンマたち+蟹座のマニゴルド兄貴のパーティーが、
あのロストキャンバスにどんな楔を打ち込むのかが、非常に気になっています。


ああ、それから。地獣星ケットシーのチェシャ……?
パンドラ様の足を支える役割は、私のものだッ!!!とだけ言っておきます(笑)。
パンドラ様、可愛いよパンドラ様 (*´д`*)ハァハァ


牡牛座のアルデバラン。かつて、車田先生が描かれていた頃から、大好きなキャラでした。
その牡牛座の聖衣を纏う、前聖戦の黄金聖闘士ハスガード(名を捨てアルデバランと名乗っている)。
彼もまた、牡牛座の聖衣を纏うのに相応しい、頑固だけれど気のいい好漢でした。
テンマ暗殺に来た冥闘士の二人、地察星バットのウィンバーと地陰星デュラハンのキューブは、
直接戦闘力はそれほど恐ろしくなくとも、彼等の持つ技・特殊能力は絶大なものでした。
ウィンバーのナイトメアソナーは、かなり広範囲の者を眠らせ、
身体能力まで低下させる恐ろしい能力です。正直、テンマ単体の暗殺に使うのは勿体無い(笑)。
これを発動させて、20人くらいの冥闘士で聖域せめれば、かなりの大打撃を与えられるのに。
そして、キューブのデスメッセンジャーは、かなり強力な技です。
あれ、多分、特殊な系列─例えばサイコキネシスとか─使えるシオンやアスミタ(多分使えそう)とかじゃないと、
無効化できなさそうな、即死技ですから。こちらのキューブの能力は、実に暗殺向きです。
そんな彼等の攻撃を、ハスガードは原作を髣髴させる、
「鼓膜を破る」などの身体を捨てた気迫で、耐え抜いていきます。
そして、最期の言葉……。
ハスガード。最後に言わせてください。
あなたは、金牛の星になった。願わくば、聖闘士たちを見守って下さい、と。
優しく、大きな漢だった彼に弔意を示し、私も今夜は一杯やろうかと思います。
……お前、いつも飲んでるじゃねーかって突っ込みは無しで(笑)。


現在、黄金聖闘士の死者は、三名います。
魚座アルバフィカ。乙女座のアスミタ。そして、牡牛座のアルデバラン
現在意識不明で、冥王に魂を傷つけられたという射手座のシジフォス。
彼の魂を冥王神殿から救い出すべく、死した黄金聖闘士たちが冥界で戦う、
なんていうキン肉マン王位争奪戦的な展開が来たら、
私はきっと燃え死んでしまうだろう(笑)。
今回、乙女座の聖衣を前に酒を酌み交わしたアルデバランの、
「お前の強さ戦場で見てみたかったぞ」っていう言葉が、
その伏線になってたら嬉しいんですけどねー(笑)。
すごく、そういう展開を期待しています。
だって、女神(アテナ)の聖闘士は、死した後も聖闘士なんだから。


「たとえ死したとはいえ、私たちはアテナの聖闘士。
ハーデスなどに寝返る者が、一人でもいると思うのか!」
by 牡羊座のシオン